アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
40 うさぎ
-
←兎・動物園デート→
土曜日の昼
ハクとソファーに並んで座りテレビを見ていた。
ハクは月曜から土曜の昼にやっているある動物番組を平日は欠かさず見ているらしい。
土曜日は俺優先らしく、見る時と見ない時とあるが
今日はどうしても見たい!とハクが珍しくお願いしてきたので、一緒に見ることにした。
『わぁ...!!
ご主人様!このう、さ、ぎ、という白い動物はとても可愛いです!
昨日、明日はうさぎ特集です。ってアナウンサーの人が言ってて絶対見たかったんです!
うぅー!!かわいい!』
「そうだね、たしかに可愛いね」
申し訳ないことに、うさぎを見ないでハクを見ながら言ったセリフだけど
しょうがないよね、激カワだし。
『はわわ...!たくさんのうさぎさんに囲まれたいです...!うぅー!!なんて可愛いんだろう!』
なんて可愛いんだろう、うちのハクって。
と、言いたいところを我慢して、っと。
「じゃあ飼う?」
『え?!』
こんなにハクが瞳をキラキラさせて画面の中にいるうさぎを見ているんだ。
ぜひ家で飼ってあげたい。
もちろん俺は仕事があるからハクにほとんどお世話を任せちゃうかもだけど、
ハクは基本ずっと家にいるし、餌とかはちゃんと調べてあげたらハクならしっかりお世話してくれると思う。
「ハクが飼いたいなら、家に迎えるよ?
1羽じゃ寂しいだろうから2羽でもいいし、」
それに家で1人で俺の帰りを待つよりいいんじゃないかな、とも思う。
『...ご主人様はうさぎさん、可愛いと思いますか?』
「え?あぁ、うん。思うよ?」
付け足すとうさぎを見ている時のハクの顔が可愛いと思う。
『うさぎさん好きですか?』
俺が無理して飼おうとしてると思ってるのか?
「好きだよ。ちゃんと大事に育てるよ。もう一人の家族として」
しゅん
今のハクの様子を表すのに1番適しているのは、しゅん...だな
え、なんだ?変な事言ったか?俺
「どうしたの?ハク?」
『うさぎ、飼わないです...テレビで見るだけでいいです!』
「え?いいの?」
驚いた、絶対喜んでくれると思ったのに
あんなに可愛い可愛い言ってたのに
やっぱり飼うとなるといろいろ大変だと思ったのか?
「俺はそれでいいけど...ホントにいいの?」
『だって、』
だって?
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
40 / 62