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え...?
「ハ、ク?
どうしたの?」
なんだか荒い息遣いが聞こえてきてパッと目線をハクに向けると
腕でゴシゴシと力強く目元をこすりつけながら目から溢れてくる透明な液体を拭っていて
ただただびっくりした。
「なんで、泣いてるの?」
できるだけ優しく声をかけて
そっと抱きしめる。
そして長くて綺麗な髪を指ですきながら腕の中にいるハクに返事を諭す。
『ひ、っく、...ごめ、なさ...ぃっ!
ハク悪い、子?ウェ...っく...ご、ご主人様怒ってる...?』
下から覗き込むように上目遣いでそんなことを言うハク。
え?俺のどこが怒ってる?
「怒ってなんか無いよ?
どうして?」
一体どこが怒ってると思わせるポイントだったんだろう。
少し落ち着いたのか、だんだんと泣き止んで呼吸もゆっくりとなってきたハクは抱きしめられた状態からちゃっかり抱きつく体制になって背中の服をぎゅっとつかみながら
『だって、ご主人様
話してる時眉間にシワがよってて...
話終わったあとはため息、とか...
その後なんか厳しい顔で考え事してて...
怒ってるのかなって...。』
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