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目の前のやつがいきなり抱きついてきたことに驚いて一瞬動きが止まった。
いつもならすぐに避けて触れられることのないようにできたのに、さっきから後ろでこっそりついてきているご主人様の方にも意識を集中させていたのもあって油断していた。
ご主人様には自分で伝えたいと思っているからできれば聞いて欲しくはないが、聞こえないようにしたところでなんの解決にもならないっと思って、ご主人様が近づいてきていることに気づいていながらも何も言えなかった。
というのと、忍び足で近寄ってくるご主人様がなんだか可愛くて思わずにやけそうだった。
が、さすがの普段温厚な性格(?)のご主人様も知らない女に俺が抱きつかれたことに反応を示した。
これは俺の能力ってことではなくて
誰でも感じ取れるような、殺気。
さっきまでゆっくりこっそり歩いてきてた足が早足で近づいてきた。
「その話、詳しく聞かせてもらいたいな。」
爽やかな笑顔とともに。
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とりあえずひっついていた女をハクから剥がす。
『なんですの?!
私に無礼を働くなんて、何者ですの?!!』
なんて、声を上げているが知らない。
お前こそ誰だよ。
俺のハクに触れやがって...
『ご主人様...申し訳ありません。今すぐに帰らせま....あ、...
いや、あの、この女を部屋に入れてもよろしいですか...?』
俺が話を聞きたいと言ったことを思い出し、帰らせることは違うと思ったらしい。
彼女に帰ってもらってハクから聞くのでもいいが、とりあえず彼女の言い分も聞いてあげよう。
「もちろん、そうしてもらおう。
とりあえず、リビングまで来てもらおうかな。」
彼女に向かって優しく丁寧な声と顔で言う。
ポカンっとしていた彼女が急に覚醒してまた大声をあげる。
『ま、待ってくださいまし!
今、なんと?
今、この男のことを、ご主人様...と?
いいえ、そんなはずはありませんよね?!
私の結婚相手がこんな男の下だなんて信じら《ドガァアアーーン!!!》
え..........?!』
あー、廊下の壁に穴を開けるなんて、いけない子だなぁハクは。
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