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『っひぃっ...!!』
ハクの手が開けた穴をみて、何をされたのかわかった女は体を硬直させた。
『次ご主人様のことを侮辱してみろ...消すぞ...』
声だけでほんとに消してしまいそうなハク。
「ハク、落ち着いて?
ちゃんと話聞きたいから消すのは今じゃなくていいでしょ?
あぁ、ごめんなさい。消す前提で話しちゃって。
まぁ、ほら、とりあえずリビングで話しましょうか。
ハクは壁をなおしておいで。」
彼女は俺とハクの顔を3往復ぐらい見て、さっきまでの強気な態度とは真逆におとなしくなった。
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リビングについて一応、客とご主人様にお茶を入れる。
準備している間ご主人様は女のことをじっと見て観察をしているようだった。
羨ましい、ご主人様に見つめられて。
「じゃあ、詳しく話してもらおうか。」
俺が席についたのを確認してからご主人様は、言い訳タイムをスタートさせた。
『はい。
お気づきだと思いますがこの女も人間界でいう悪魔という存在です。
位でいえば、うーん、社長の孫娘、って感じの位置です。
俺より下の位ですけど、世間的には超有名なお金持ちって感じで、
ご主人様に出会う前は婚約者として私と同じ家に住んでました。
』
ご主人様に出会う前はいろんなことに興味がなくて、婚約者なんて親が決めた奴でいい、だれでもいい。なんて思っていた。
その頃の俺にその考えはやめた方がいいと教えてあげたい...聞かないとは思うが。
「へぇー、なるほどね。
まぁ、婚約者がいたことは別にいい。過去のことだし、今は俺を選んでくれているからね。
でも、
ちゃんと彼女と話をつけて欲しかったな、って思っちゃったかな。」
『あ...、ごめんなさい。
でも、ちゃんと婚約破棄には私の両親、この女の両親、もちろん彼女も承諾をしましたっ...!
しかし、話が終わったあとに急にやっぱり嫌だと喚き始めて、この女の両親が必死に止めて家に連れ帰っていました。
私は、両親からしっかり教育を受けたらもう気持ちは冷めるだろうと勝手に思って、まだこの女が私のことを...なんて ...』
少しは気がかりだったんだ。
でも、まさか人間界にまで追いかけてくるとは思わなくて。
アッチの世界のヤツらに押し付けてしまったばっかりにこのような事態になってしまった。
ご主人様にも迷惑かけちゃった...
「そっかー、まぁハクの言い分はわかった。
じゃあ、次、君ね」
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