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二人旅(本編1終了後のアレです/後編)
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(お待たせして申し訳ありませんでした!後編入ります(>_<)……注:長いです(汗))
「嵩原様ぁ~♪此方の苺も大きいですよ~っ」
苺ハウスに響く、黄色い声。
苺狩りじゃなくて、最早男狩り。
「ああ……………ありがとうございます………えっと…」
「添乗員の川井でーすぅ♪」
「せやったね、川井さん」
全く名前を覚える気のない、嵩原の愛想笑い。
川井さん。
これで名前聞いたの、3回目。
さすがにヘコむだろ?
いやいや、なかなかどうして、川井さん。
3回目だろうが、挫けず名を連呼。
必死に自分を猛アピール。
「チッ…………………メスブタめ」
メスブタ。
それを見る柄悪息子は、ただ今絶賛毒づき中。
愛するお父ちゃんの隣で苺を頬張り、悪態をつく。
今から数時間前。
大和は、大好きなお父ちゃんに色目を使って来た女(添乗員)を知る。
『きゃぁ……………嵩原様っ♪』
甘ったるい香水をぷんぷんさせ、唇にはベッタベタのグロス。
嵩原を見た瞬間、目はハート。
と言うか…………………女性客達は皆、集合場所に現れたイケメン親子に色めき立った。
『ぇええ~っ、本当に親子なんですかぁ!?』
中でも特に、女……………いや、添乗員は両手を頬へ当てて、ブリッブリに驚いたのだ。
大和の苛々は、あっという間に針を振り切る。
『このアマ………………クソオーバーなんじゃ、ボケ』
添乗員はオーバーだが、オーバーではない。
どう見ても若々しい嵩原に、大きな息子。
全員が本気でビックリした。
ビックリしたが、大和にはそんな驚きは関係ない。
『このアマ』
比較的一般人には優しかった大和が、ただのスレたヤンキーになる。
参加していた女子大生グループや近所の茶飲み友達的おばちゃんグループも、イケメンパパ・嵩原にやたらめったら熱視線。
今年まだ、36歳。
女子達の射程範囲に、お父ちゃんはどハマりした。
息子、イケメンだし♪……………父子家庭と知るや否や、益々アピールは過熱する。
「大和ぉー♪この苺、めっちゃ赤いで?」
「…………………………あ?」
ただ、お父ちゃん、我関せず。
「ぅぐ…………っ……んんっ!」
ルンルンで、川井さんに教えて貰った苺を、振り向いた大和の口へ突っ込む。
「旨いか?なんや、ごっつ甘そうやったし」
「ゴホッ…………ゲホ…………ア、アホッ!……………喉に詰まって死ぬわっ!!」
まさかの苺、凶器化。
慌てて口の中の苺を食べる大和を見つめ、嵩原はただただ満面の笑み。
「喉詰まったら、俺が吸うたるよ♪」
「変態か………………っ!」
変態です。
愛息子に対してだけは。
どんなに着飾った女よりも、大和が一番。
楽しみにしていた旅行は、文字通り楽しくて仕方がない。
「高橋らにも、買うて帰ったるか………………どっか行って、土産買うたなんてないやろ」
「え………………あ、まぁ……………う………」
然り気無く、苺の密で濡れた大和の唇を、指先でなぞるように拭っちゃう始末。
ポトッ…………………………
誰か、苺落としたな。
パパ、優しい。
やけに仲良しな親子に、皆釘付けです。
「おっ、親父……………皆、見とる…………っ」
「だから…………………?」
だから…………………!!
自分の手を払いのけ、恥ずかしがる息子へ、父親のLOVEは溢れ出る。
いっそ、食べてしまいたい。
口に入った苺ごと、その唇にかぶり付きたい位だ。
「…………………………あかん、ホンマに夜まで我慢出来ひんかもしれん」
「そこだけは我慢せえ………っ!!」
全力で。
それをわざわざ言わなくてはならない事が、こっ恥ずかしい。
指に付いた大和味の苺の蜜を舐め、ケロッと危ない会話をする嵩原に、大和の心臓はバクバク。
どう見ても、怪しい親子でしかない。
「俺…………………ちょっと、トイレ……………」
大和は、照れる顔を隠すように周りから背け、少し冷静になろうとハウスを出た。
ヤバい。
自分がヤキモチ妬いてる以上に、親父が危険。
イケメンパパと言うより、単なるエロオヤジ。
お父ちゃんの愛に飲み込まれるの、時間の問題かもしれません。
「キャハハハ!クリーム顔付いてるしぃっ」
「パフェ、うめぇっ!」
「おいおい、こっちの苺ちっちゃくね?」
おや……………………。
ハウスを出た大和は、目の前で騒ぐ若い男女のグループを見付ける。
身なりはイマドキなオシャレな格好だが、態度が随分と悪い。
苺狩りのハウスに併設されたスイーツの店の前で、周囲の迷惑も省みず大きな声ではしゃいでる。
「何や、あいつら………………子供らが買いにくうて、困っとるやん」
側を見れば、お財布握った小学生らしき子供が二人、近寄りがたくて棒立ち状態。
男女6人の若者達。
6人もいれば、大人達も何を言われるか怖くて、女性客数人は遠巻きに見てるだけ。
若頭、いっちゃいますか?
チャラ系なんか、屁のカッパ。
「オイ、お前ら邪魔なんじゃ……………周りの迷惑考えよ。買うたんなら、サッと退けや」
悩む間もなく、注意する。
ええ、ヤクザが。
「ぁあ?何だ、お前…………………」
「きゃー♪なになに、イケメンじゃん!あんた、高校生?」
ま、こうなるよね。
明らかに二十歳を越えているであろう男女は、自分達より年下に見える大和の指摘を、ナメてかかる。
外見の良さに女達が興味を持てば、男達は格好つけようと威勢を張った。
高校生一人、脅せばどうにでもなるだろう?
てな具合に。
「ガキが何言ってんだ、コラ」
「ヤられてぇのかよ、てめ……………」
「…………………下らね………………ヤるヤらねやのうて、退けたれ言うとんや。子供らが買われへんやろ」
下らね。
日々本物を見ている目にしてみたら、そりゃ『下らね』レベル。
どんなに睨まれようとも、大和が怯む訳がなかった。
微塵も動じる事なく、バッサリ言い返す。
「ぷっ、ウケる……………あんた達、逆にナメられてんじゃん!」
「うるせぇっ!!お前っ………いい加減にしろよ!」
それがまた、軽い女達の笑いを誘い、男達はムキになって大和に突っかかろうと声を荒げた。
「大和、どないしたんや?」
出た、本物中の本物。
「………………………親父」
「えっ!?親父!?」
「本当に、お父さん!?」
もう、いちいちが面倒くさいが、いちいちが驚かれるの繰り返し。
はいはい、どうせ若い父親ですよ、この人は。
大和は、自分の後ろで声を上げる若者にウンザリしながら、歩み寄って来る父親を見た。
「ハウスん中におったら、川井さんらがお前が絡まれとる言うて血相変えて来たさかい、一応出てみたんやけど…………………」
一応。
だって、大和だから。
そんじょそこらの不良位に、ヤられる筈はない。
そう言わんとばかりに若者グループを眺め、嵩原は大和の前に立ちはだかる。
「え、親…………………」
「お前ら、二十歳越えとんのやろ?大人にもなって、ガキ相手に威張んな。情けねぇ…………」
「なっ……………何ィ…………」
「大人なら、大人らしゅう格好ええとこ見せよ。ダッサイの」
子も子なら、親も親。
相手が誰だろうと、言う事は言う。
「ダッ…………………」
「皆、楽しむ為に来とんや………………これ以上空気乱すんやったら………………シバくぞ」
いきなり現れた男前の父親に、若者達の顔は引きつる。
黒ぶち眼鏡越しの『シバくぞ』。
嵩原の背後のハウスから、心配そうに覗いているツアー客達には見えない、チラつく本性。
当然、若者達は青ざめる。
こいつら、何者!?
「すっ…………………す、すみません……………っ」
謝るしかなかった。
組長の軽いたしなめに、足はガクブル。
なんなら、ちょびっとチビったかも………………。
「行くで、大和…………………もうすぐ移動らしいわ。土産の苺買うてやろうや」
「あ……ああ……………ん………」
「はぁっ…………………手ぇつなぎて………」
「へ?…………………お………………っ」
親父……………………。
若者達に背を向け、ボソッと溜め息混じりにぼやく父親。
その背中を追う大和は、瞬く間に耳まで真っ赤。
お父ちゃん的に、これはあくまでデート。
キャピキャピの添乗員や客達も、小生意気な若者もどうでも良い。
大和と楽しくイチャLOVEしたいだけ。
イチャLOVE…………………。
なので、この後バスに乗り込んだ際なんか、コートで誤魔化して本当に繋いじゃったり。
「ちょっ………………親……………」
「俺が見とるって…………………大丈夫や」
バスの一番後ろで、通路側に座った嵩原は、大和との間に手を入れ、しれっと大好きな身体へ触れる。
「も…………………………」
左手に伝わる、温かい感触。
どんだけラブラブ?
大和は窓へ顔を向け、ドキドキを隠すので精一杯。
旅館、早く着かないかな?
「はーい!では、皆様ぁ~!お食事は、六時半から一階のお食事処『月光庵』でご用意しております。それまでは自由行動となりますので、どうかごゆっくりなさって下さいませ」
午後4時半。
川井さんの説明が旅館のロビーに響き渡り、ツアー初日は一段落を迎える。
一段落。
ガチャン………………………。
2階の角部屋。
「へぇ……………………なかなかええ眺めやん……………」
部屋に入るなり、まず窓辺から見える景色を楽しむ大和の後ろで、お父ちゃん白々しく鍵を閉める。
2時間は、フリーやな。
濃紺のジャケットから覗く、引き締まったウエストラインからのキュッと上がったヒップ。
「……………………2時間ありゃ、とりあえず十分か」
嵩原の目に映る、息子のいやらしい身体。
とりあえず。
今夜は、徹夜必須。
「あっ、てか親父…………………俺ら風呂どうす………っん!?…………んんっ」
大和、振り向き様に襲われる。
有無も言わさず、濃厚チュー。
「はぁっ…………ぁ…んっ…………親…………」
「飯や風呂の前に………………まずお前やろ?」
「んぁ………………もっ………………」
片腕を腰に回し、自分の顎を掴んで舌を入れてくる父親の強引さに、大和は一瞬でトロトロに堕ちる。
たかが、チュー。
されど、お父ちゃんのソレは格別。
下半身、早くも白デニム押し上げて痛いです。
「声、抑えよ…………………隣に聞こえんで」
「ヒド………………我慢出来る訳な…ぃ…………ぁ…あ」
腰に回した手を背中から大和のTシャツ中へと滑り込ませ、ゆっくり上がっていく愛撫にビクンッと身体は揺れる。
二人は、互いに羽織っているコートやジャケットを脱がせながら、畳の香りを味わうようにその場へ横たわった。
「やっぱ、苺よりお前んが美味いな………………」
離すことを惜しんでいると言わんばかりの、絡み合う舌。
唇の隙間から覗くそれが、ベットリ光る様に身体は火照る。
苺より、遥かに美味な唇。
何度も何度もキスを重ね、嵩原は大和を見下ろすと、していた眼鏡を近くの座卓へ置いた。
「…………………………好きや、大和」
「俺も…………………俺も、好き………」
眼鏡もいいけど、瞳の美しさが際立つ素顔が、大和の視界を覆う。
自分だけを見る父親のイケてる顔に、高鳴る鼓動も急加速。
「親父の顔…………………好き過ぎる……………」
つい、ポロリ。
「顔かよ…………………笑わすなァ………………」
「だって………………俺ン中では、親父の右に出るもんはおらんもん」
小さい頃から、お父ちゃんが一番格好いい。
自慢でしかなかった、大切な人。
それを想う大和は、嵩原の身体に抱き付き、目一杯甘えてく。
やっと、独り占め。
嬉しくて、生意気さなんかどこへやら。
ゴロゴロ喉鳴らしてます。
「ま、えっか…………………お前に『好き』もらえるんやったら、何でもええわ。それだけで、俺は幸せになれる」
「あっ……………ぁあ…………親…………父ぃっ」
捲ったTシャツから、露になった大和の肉体。
ぷくっと立ち上がる乳首に狙いを定め、嵩原は息衝く間もなく吸い付いた。
チュパ…………………。
客室に広がる淫ら音と、乱れる吐息。
たっぷりの涎を絡ませて優しく歯を立てると、チュパチュパ吸い上げながら、手は悶える腰へと伸びる。
「クス…………………痛そうやな、ここ」
「っん……………は……ぁ…………あ………やぁ……」
盛り上がるデニムを撫でる愛しさ。
嵩原は、自分にしがみつく大和に再び口付けをしてやり、静かに指先に当たる釦を外した。
じんわりと湿り気を見せる大和の下着。
「触って欲しい…………………?」
「はあぁぁ………………意地悪………っ」
濡れた下着の先を指でツンツン叩き、耳元で囁く、僅かに低く甘い声。
大和は腰を浮かせ、今にも泣きそうな眼差しで父親を見上げる。
「キスして、大和…………………お前からしてくれたら、なんぼでも触ったるわ」
「親父………………っ……………」
叩かれる度に、ピクピク揺れる下着。
その中は、我慢出来ないものが、自らの興奮を知らせるように染みを広げてる。
「キス………………ぃ……っぱいする………っ…」
触って。
父親の唇を貪るように求める、息子。
父親に触って欲しくて、大和は一生懸命舌へしゃぶりついた。
可愛い。
快楽の為に父親へ尽くす健気さが、嵩原の目を満足させる。
「ホンマ…………………可愛いな、お前は」
「はうっ…………………んっあぁっ」
その瞬間、嵩原の手が、ギュッと大和の固くなった男根を握った。
震え上がる、身体。
嵩原は一気にデニムと下着を引き摺り下ろし、握った男根をしごき始めた。
激しい揺れで、擦れる畳の微音。
徐々に、徐々にそれは大きくなる。
「やっ……………やぁっ…………そないに……あっ……激しくされたら…………出てまう………出てまうっ」
「出したらええよ……………………まだまだ、今夜は長いで…………………………大和」
長い足を開き、バタバタ動かしながら、大和は父親の胸元へ顔を埋める。
強弱をつけ、ジュブジュブ垂れる蜜と共にしごく父親の手のたまらない快感。
しがみついていないと、叫びそうになる。
ヒップの奥底も、じわじわ疼いて焦れったい。
早く、挿れて欲しい。
父親の身体に、全身を突かれたい衝動に脳は支配される。
大和は、父親のクラッシュデニムへ手をかけ、その下に隠された大好きなモノに指を差し出した。
「は…………っ………た………耐えられへん…………ぁっ………これが欲しい…………ぃ」
「えらい早いな…………………もっと、遊んだろ思うたのに…………………」
せがむ息子の愛しさに、心は折れる。
何でもしてやりたい。
いくらでもイカせてやる。
「………………………たまらん………………愛し過ぎて」
「親父………………ぃ………っん…ぁ」
「大和……………………しっかり捕まっとけよ。声、出過ぎたらあかんからな………………」
「んっ…………………うん……っ…………親……」
自分を抱きしめて、身体を密着させてくる父親の首筋へ腕をかけ、大和は歯を食い縛り頷く。
それを待ってたように、太股へ滑る父親の手が膝の裏へと入り、グイッと足を持ち上げる。
そのせいでより開かれる、大和のヒップの割れ目。
愛し合うようになって、幾度も父親を受け入れてきたそこは、もう解す事もない程にヒクついていた。
「ゆっくり挿れたるから、痛かったら言いや」
嵩原は大和の耳にキスをして、自分の腰を開かれた窪みへと押し込んだ。
小さな孔をこじ開けようとする、熱い一物。
大切にしてきた身体を奪ってから、ここはずっと嵩原のもの。
「愛しとる…………………大和………」
「ぁあ………んんっ……ぁ………親父……っ」
大事に大事に、毎回溢れる愛を沢山込めて、攻めている。
「…………………愛しとるよ………………」
とろける告白が脳に響いた途端、大和の背筋が反り返った。
身体を電気が走り抜ける程の衝撃。
下半身が燃えるように、熱い。
「あぁぁ……………は…っん………んんぁ…んっ」
自分にすがり、声を殺そうと頑張る大和に、嵩原の心は鷲掴み。
「やま…………………大和…………………っ」
大和の身体を抱え込むと、腰が少しずつ速度を早め動き出す。
互いにいい所を擦れ合う、相性の良さ。
「あっ……………ぁ…あっ…………あぁっ」
パンパンと突く度に漏れる大和の声もまた愛らしくて、益々いじめたくなる。
そこで、乳首を指先でクリクリ弄ってやれば、余計にヒップを締めて、下半身は心地好い。
こんな気持ち良さは、初めて。
色男嵩原も、ついにそのモテモテ振りに終止符が打たれたのだ。
「俺の大和………………今夜は、ずっと離さへん………」
「っん…………あ……ぁっ…………親……………父……っ」
組を置いて、二人だけのプライベート。
人生初の家族旅行は、超ラブラブで終始する。
また、行ってもいいかも?
帰りのバスで、きっと思ってる。
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