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学園男子④(パロです………)
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(リクエストお応え。私もずっと気になっていた、学園パロ……読者様からのご提案で生まれた話ですが、これには、山代先生もお話に上がっていたのに書けていませんでした!今回は、竜也先生ですが(汗)また山代先生も書いてみたいです(希望))
設定。
大和……………ヤンキー生徒。(←なんて軽い紹介……)
竜也先生……………数学の先生。
(二人は、赤の他人の設定です)
「竜也先生ーっ♪」
廊下に響く黄色い声。
竜也先生は、人気者である。
「お?なんや、お前ら……………もうすぐ授業始まんぞ。早よ行かな、怒られるで」
「だって、先生におやつあげようと思ってぇ~」
「おやつぅ!?俺は、ガキか…………!」
「キャハハハハ!」
サバサバした性格と、分け隔てないノリの良さ。
そして………………。
「先生、今日も男前やね♪」
「アホか、何も出てけえへんぞ」
すこぶる格好良い。
しかも、本人はそれを鼻にかける事なくて、女の影も匂わない。
彼女、いるよね?
どんなタイプが好きなんやろ?
女子だけでなく、男子も何気に興味が湧く。
「ほら、おやつは俺の腹に入れとくさかい、さっと授業行けや………………わざわざ、サンキューな」
「はーぃ♪」
生徒達が持ってきた紙袋を受け取り、竜也先生は皆の頭をなでなで。
もう皆は、それだけでメロメロ。
約1名を除いては。
「……………………アホくさ」
たまたまその現場に居合わせた、不良生徒・大和。
授業がだるくて、抜けて来たとこ。
すぐ先の階段から屋上へ出て、煙草でも吸ってやろうと思ってた。
邪魔だな、竜也先生。
竜也先生が生徒達を見送るのを横目で睨み、大和はしらーっと通り過ぎる。
「………………………コラ」
なんて、上手くいく訳もなく。
案の定、竜也先生に捕まる。
「あ…………………?」
「『あ』じゃねーわ。お前、何しとんねん……………ただでさえ成績落ちとんのに、授業くらい出んでどないすんや。顔だけでも出しとかんか」
手のかかる大和の睨みも全く動じない、ウザい奴。
(人の事は言えないが)偉そうな態度が、気に食わない。
「………………っるせぇ。お前に言われたないんじゃ」
何故だろう。
竜也先生に言われると、負けん気がメラメラ燃え上がる。
大和は竜也先生から顔を逸らし、苛ついた様に憎まれ口を吐き捨てる。
「ふーん……………なら、なんぼでも言うたるわ。授業に出ろ、問題児。お前は、このままいったら留年やぞ。頭使わんでええから、授業は出ろ」
大和の負けん気、竜也先生の前に木っ端微塵。
ガキんちょの凄みなど、蚊に刺された方が痒い位。
涼しい顔して、大和をお説教。
「なっ………………何な!頭使わんでええって!」
「そのまんまやないか。サボるばっかして、どうせ授業についていけへんやろ?無駄に、出来ん頭使わんでええから、出席の点数だけ稼げ言うとんや…………優しいアドバイスやで」
「どこかじゃ!ただ、貶しとるだけやんか!」
出席の点数稼ぎ。
貶しているだけかはわからないが、なかなか理にかなった案ではある。
こんな事を言ってくれる先生って、なんだか有り難い気がする。
でも、だからと言って、竜也先生の言いなりにはなりたくない。
遅咲きの反抗期?
大和は、とにかく竜也先生に反抗する事で頭がいっぱい。
いちいちが言い返したくて、たまらないのだ。
バンッ……………………!!
突然響く、大きな衝撃音。
「え……………………」
気が付けば、既に授業は始まり、周りには誰もいない。
外の日差しだけが入り込む長い廊下で、大和はいきなりの事に息を飲む。
「た………………竜…………」
背中に打ち付けた、廊下の壁。
頬の真横には、竜也先生の長い指が当たる。
「同じ事を、何回も言わさすな………………俺は、お前の事を心配しとんねん。望んでもないのに、中退なんて肩書き掲げてどないすんや?……………生意気な生徒でもな、会えへんようなったら寂しいんやぞ」
口答えばかりする大和の身体を、竜也先生が思い切り壁ドン。
逃げられないその距離で、大和を見つめ、本気で将来を諭す。
真っ直ぐな、キラキラ光る瞳。
締まった唇が動く度に、チラつく舌がエロくて胸高鳴る。
「毎日………………俺に顔見せてくれや、嵩原」
嵩原。
ゾワゾワッと、身体を熱いものが駆け巡る。
「う、う……………上手い事、言うなや……………」
顔が、見られなかった。
迫る竜也先生の美しさに、大和は思わず目を伏せた。
多分、今滅茶苦茶真っ赤だと思う。
自分でもわかるくらい、全身が火照ってる。
「嘘やない……………………お前のその生意気さが、ごっつ可愛いねん………………いつまででも、見てられる」
「へっ………………変態かっ」
「クス…………………かもな」
かもな。
と同時に額に感じる、温もり。
「へ………………………」
竜也先生の優しい、キス。
油断した大和のおでこに、竜也先生はソッと唇を捧げた。
「ちょっ……………………」
変な汗が、身体中から一気に吹き出る。
熱さが、火山並み。
益々熱くなる顔を上げ、大和は呆然と立ち竦んだ。
「皆には言うなよ?お前にだけやから……………」
ニンマリ笑う竜也先生が、またイケていた。
「そのうち、全部拐ったるわ」
全部拐ったる。
拐ったる!?
「は……………………は!?」
「ほな、授業出えよ?また明日や」
ファイルや教科書を片手で挙げ、それを軽く振りながら立ち去る竜也先生に、返す言葉も無くす。
「さ……………拐うって……………」
大和は胸元を掴み、ズルズルと床へ崩れ落ちた。
心臓が、破裂しそう。
あんなに反抗してたのに、一瞬で持って行かれてしまった………………。
「竜……………也…………」
ドキドキが、止まらない。
どうしてくれよう、竜也先生!
いたいけな不良は、早くも悶々です。
(皆様、お目を通して下さいまして、ありがとうございました!また久々の学園パロ。リクエスト、チョコビ様、本当にありがとうございました!!額だけのチューですみません(T^T)高橋先生と違って、最初からぶつかっていたので段階があるかなと(汗)大和、既に悶々としてますので、待っていて下さいませ!(←?)そして、パロばかり続きまして申し訳ありません。恋男+は、皆様のリクエストから生まれた話も多く、可能な限りリクエストにはお応えしたいと思っています。どうかご無理のない範囲でお付き合い頂けましたら光栄です)
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