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(リクお応え。皆様、いつもありがとうございますm(__)m立て続けに申し訳ありませんが、折角頂いたものにはちゃんとお応えしたいので、お許し下さい。すみません……)
ご存知の通り、お父ちゃんは実の息子大和と恋愛中。
毎日、LOVEが止まらなくて、熱い視線を注…………いや……………………最早、変態の域。
お父ちゃん、変態化。
「オイ、俺のファン減らす気ィかっ」
ファンがいるかは別として、親父の威厳が危うい。
そんな嵩原には、目の上のたんこぶがいる。
嵩原でさえ、時と場合によっては、勝てない存在。
嵩原より器用で、完璧。
大和の信頼を絶大に独占する、男。
「若…………………寝癖ついとります。ちょっと、じっとしとって下さい」
「マジ?………………………ありがとう、高橋」
そう、高橋。
朝から大和とイチャイチャ。
イチャイチャ?……………………イラッ。
狭いパウダールームで、大和の髪型まで世話を焼く。
しかも、大和も満更ではない。
「…………………………おのれ、高橋ぃ」
歯磨きしようと来た嵩原の視界を、見事に奪う。
俺だって、髪型直せるし…………!
お父ちゃん、お子ちゃま並みに嫉妬する。
しかも、ここのところ忙しくて、夜の方もご無沙汰。
溜まってます、欲求不満。
「俺の大和やぞ……………」
お子ちゃまオヤジ、ムラムラがメラメラ。
変態の欲求不満は、面倒くさい。
「少しドライヤー当てますね………………」
高橋の綺麗な指先が大和の髪に触れ、嵩原をより苛つかせる。
ガタ…………………………
洗面台の引き出しを開け、高橋はドライヤーを取ろうと手を伸ばした。
パシッ……………………
「……………………はい?」
高橋、視線を落として固まる。
「どないしたん?高……………………え、親…………父?」
鏡へ目を向けた大和の視界に映る、高橋の手を掴む、父親。
ムッとした顔で、大和に触れる高橋を睨んでる。
「何されてはるんですか、親父………………手、邪魔ですけど」
「俺が、寝癖直す」
「は………………………」
明らかに、ヤキモチ。
高橋は、呆れたように嵩原を見上げた。
「親父は不器用ですさかい、結構です。若のお世話は、私が致します」
へ………………………。
た…………高橋が、親父に口答えしとる……………!!
しかも、何だかトゲが見える………………気がする。
父親と高橋を後ろに構え、大和は妙な汗を背中にかく。
「あ?高橋、俺は大和の親やぞ…………………こないな世話は、親の俺がするし」
「私は、若を完璧に補佐しとるんです。組員からの見映えも、ちゃんと考えなあきません。………………子供じみた真似は、お止め下さい」
ちょっとぉぉぉ…………………っ!!
何なん?何が起きとんねんっ!!?
貴方を取り合ってます、完全に。
嵩原と、高橋。
竜童会きっての強者二人が、狭いパウダールームで睨み合い。
大和は鏡を見る事も出来ず、息苦しさに死にそう。
「高橋………………………お前、俺を怒らせたいんか」
「それはこっちの台詞です。ご自分の欲求不満、ぶつけられるのは、迷惑です」
さすが、高橋……………………お見通し。
そんな高橋の見透かした目が、余計に嵩原の癇に障る。
「はぁ?あのな……………………」
「待ってぇぇっ!!な、何事やっ!?どないしたん、二人共っ………………寝癖なら、俺………自分で直すし…………っ。な?な?二人がいがみ合うん嫌や…………止めてや…………っ」
お父ちゃんとお母ちゃんの喧嘩を、必死に止める我が子……………………的な構図が、出来上がる。
「大和……………………」
「若………………………」
罪深き、悪ガキ。
大和の戸惑う瞳に、イケてる大人二人、胸キュン。
ヤバい……………………チューしたい。
「あかん…………………今すぐ、キスさせえ…………大和」
「………………抱きしめてもええですか?………若………」
洗面台に大和を押し付け、二人同時に迫る。
「いや、何でっ!!?ちょ…………ちょい、待てぃ!!おかしいやろ……………っ!」
さっきまでのいがみ合いは、何……………!?
大和は二人に腕を掴まれ、逃げ場を失う。
竜童会実力No.1、2。
逃げられる訳がない。
「焦る若も、ホンマ可愛いです」
「せやろ?これ見たら、余計に苛めとうなんねん」
「意気投合すなぁ………っ!も………嫌いになんぞ………二人共…………っ……」
と言って、自分を見つめる父親と高橋を、嫌いになれる筈もなく…………………。
大和は真っ赤な顔で俯いて、抵抗する気力さえ奪われる。
だって、二人共、見とれる位男前。
ズルいでしょ?
ガキは、直ぐ様ヤられます。
「クス……………………すみません、悪さが過ぎました」
「え、あ…………高橋……………っ」
高橋は優しく微笑み、大和へ頭を下げると、そのまま大和を本当に抱きしめた。
「あ!高橋ィ!抜け駆けすんなやっ…………………大和、顔貸せ」
「は………………顔…………て、ん!?んん…………んぁっ」
高橋が抱きしめる横から、嵩原は大和の顎をクイッと上げ、唇を奪う。
「や………………な…………ぁん……っん」
大和はたまらず高橋の服を掴み、身体に力を入れた。
相変わらず、お父ちゃんのキスはとろけちゃう。
高橋がいるのに、瞬く間に身体は火照り出す。
「親父…………………節操無さすぎんの、止めてもらえますか?よう私の前で、キス出来ますね……………若を、いたぶり過ぎです」
さすがの高橋も、怪訝顔。
「え……………?あかんか?俺と大和ラブラブやし、ええやろ?」
「ええ訳ないでしょ…………そないな事しとったら、いつか皆にバレますよ」
「バレるかなぁ………………」
バレると思います。
嵩原のエロ唇から大和を遠ざけ、高橋は冷めた目でオヤジをシャットアウト。
「た………………高橋………………」
「若、綺麗な唇が濡れてます。お口直しに、すぐ朝食ご準備致しますね」
「お口直しって………………!!」
顔を赤くする大和の唇をソッと拭い、高橋の嫌みが、然り気無く嵩原を攻撃する。
欲求不満。
それは、なかなか解消されない。
「高橋………………お前も、溜まっとん違うんか………」
嵩原、ボソッと抵抗。
「…………………親父……………朝食、ご自分でどうぞ」
「ウソ…………………!」
いや、むしろ溜まる一方。
(皆様、『恋愛男子+』読んで下さり、ありがとうございます。今回も、リクエストにお応えしたく書き下ろしました……………………翼様、すみません。禁忌がバレてるとこまで行けませんでした(--;)持ち越しさせて下さい。お父ちゃんのLOVE対決。やっぱり高橋にしてみましたけど………………どうなんでしょ(汗)毎回こんなですが、今後も色々な話を取り入れたいと思います……………自由な『恋愛男子+』と言う事で(汗))
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