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指導担当の先生
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「渋谷、お前相変わらずだな」
「三条先生・・・」
理央が思わず後ずさりする。
三条棗(さんじょうなつめ)先生。
数学の先生でもあり、指導担当の先生でもある。
この先生はまだ若いしかっこいいからか、女子の隠れファンは多い。
・・・なんかイケメン多くないかこの学校。
「渋谷、何度言えばわかるんだ? まず化粧はやめろと何度も言っているだろう、校則違反だ。それに髪を染めるのもアウトだ。いい加減直してこい」
三条先生と理央が会うといつもこれだ。
校則違反だから直せ、と何度も耳にタコができるくらいに言っている。
俺にもたまに友達だからなんとかしろ、と言われるけど。
「メイクは女子の必需品だよ!後茶髪は地毛だもん!」
そして理央は言い訳にすらならない言葉を発する。
「嘘をつくな。頭のてっぺんが真っ黒だろう」
理央は下唇を少し噛んだ。
「で、でもっ・・・メイクしないとちょっと男っぽいから・・・」
「ならせめて薄化粧にしなさい。お前の化粧は濃い。目の上がオレンジで輝いているのはなんだ」
「アイシャドウだよ!!」
理央は変なところで怒る。三条先生はブツブツ言いながら去って行った。
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