アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
プロローグ10
-
「まず僕がボタンを押せなかったこと」
確かに押せなかった。それは俺も確認済みだ。
「あれって普通ありえないんだよね・・・」
「まあ、明らかに変だったもんな」
もし調子がおかしいなら俺も押せないはずだ。
でもなぜ俺は押すことができたのだろうか。うっかり女性のボタンを押したけど。
「それに、もう一個おかしなことある!!」
急に声を荒げたので俺は肩をビクッと震わせた。
珍しく真剣な顔をしている。
「中村の制服がおかしい!!」
どこがおかしいのだろうか。
いつも着ている、馴染みのある制服だ。
他の奴らもこの制服を着ていたし。
「中村はさ、ボタン、どっち押したか覚えてるよね!?」
「え?そりゃ忘れるわけ・・・あ」
女性のボタンを押した。間違いない。
それで最後の終わり方に絶望してたんだから。
「これ男物の制服だよな?」
ズボンだし、いつも俺が着ている制服だ。
もし女だったらスカートを履かないといけないはずだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 154