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1章ー4
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「せんせー解けました」
問題はあっさりと解けた。正答率が高い自信はある。
うっかりミスしてないならそれなりの点は取れるはだ。
先生にプリントを渡す。先生は黙ってプリントを睨みつける。
赤ペンを出してマルバツをここでつけ始めた。
「・・・なぁ、なんでテストはあんなにボロボロだったわけ?」
採点し終わったプリントを渡しながら聞いてきた。
理由は言えないし、適当な嘘が思いつかなかったので、俺は黙ってしまった。
ちなみに80点くらいあった。
「もしかして補習って分かってたからちょっとは昼休憩とかで勉強したのか?」
「え?まあそんな感じです」
してないけど。面倒だし。辛いし。
「そうか」
なぜか先生が微笑む。
「私は非常に嬉しい。頑張る生徒は好きだ」
優しい声でそういった。
俺はそれを見て、鳥肌が立つ。
先生が優しいとか・・・おかしい。
女子なら一瞬で惚れそうなくらいかっこいいかもしれないけど、俺は男だし。
それに怒ってる顔しか知らないから急に優しくされてビビるしかない。
だいたい男の俺にそんな優しい言葉かける先生だっけ?
・・・ん?あっ。
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