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1章ー6
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金城先輩と俺に接点はない。
しかしなんとなく無視するのは良くない気がしてお辞儀だけした。
「あ、待って・・・」
なぜか金城先輩が話しかけてきた。
顔をしっかりと見たが、やはり綺麗な顔をしている。
そして落ち着いた雰囲気を持っている。
俺の周りにはいないタイプだ。
「なんですか?」
「え、えっと・・・」
金城先輩は少し顔を青ざめた。・・・言い方きつかったか?
「その・・・さっき・・・三条先生といるのを見て」
「補習でしたし」
そう言うとなぜか金城先輩はにこっとした。
その表情がふわっとしていて、優しい雰囲気を持っていたから少し驚く。
「えっと・・・ぼく、でよかったらもし分からないことあったら、でいいけど、勉強教えるから」
金城先輩は落ち着いた雰囲気・・・というより人と話したことがあまりない印象を受けた。
・・・あくまで理央の設定ではあるけど、理央の観察眼は侮れない。
もしかしたら現実でもこんなしゃべり方なのかもしれない。
「もしかして誰かと話したいから作った口実ですか?」
「うっ・・・うん。ごめん、中村さんずっと見てたんだけど、話しやすそうだからずっと喋ってみたいと思ってて」
少し顔を赤くする先輩。
噂だとミステリアスとか言われてたけど本当は違うらしい。
・・・少なくともここでは
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