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1章ー8
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「ただいまー」
「おかえりっ」
理央の私服が無駄に女子っぽかった。
それでいてちゃんと胸は分からないように工夫された服を着ている。
理央は自分の見せ方がうまいと思う。
「今日はどーだった?」
「三条先生との補習と金城先輩と勉強会の約束」
俺は電子手帳を見せる。隠すようなことはしてないし。
「それ以外はない」
「・・・まあ大体想定通り、かな?」
ふむふむといいながら電子手帳をじっくりと眺める。
「あ、なんとなく察してると思うけど、この好感度の一番高い人が最後にキスする相手だよ」
「お、おう」
なんとなくわかっていた。いや、言われなくても分かる。
だってそれ以外に基準となるものがないから。
しかしキスなんてしたくない。仮に小説の世界であっても。
男だから、というのが強いが、好きでもない相手にファーストキスを奪われるのかって思う。
初めてはせめて、とか考えてしまうし。
「そうそう、一応最低ラインあるから、そこまでは好感度集めてよ?」
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