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1章ー9
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「最低ライン?」
この棒グラフにある線のことだろうか。
そういえば機構と思って忘れていた。
「全体の5分の1くらいなんだけど・・・これ超えないとやり直しだから」
「一人でも超えてればいいのか?それとも全員超えてないとアウトなのか?」
「一人でも超えてたらオッケーだよ」
理央はにこっとしてこっちを見る。笑い方があざとい。
「まあ超えないとやり直しになるから基準が低いだけだけどね」
にこっとした顔が急に真顔になる。よく表情が変わるやつだ。
そして今言ったことを簡単に置き換えると、もしやり直しになったらまた男に口説かれなければならない羽目になるということだ。それは避けたい。
それに2回も繰り返したら時間も結構かかるだろうし。
とはいえ、さっき上昇した金城先輩の好感度の状態を見る限りだと、よっぽどのことがなければループしてしまうようなことはないだろう。まあ気を付けるに越したことはないけど。
「もし、全員同じ好感度の場合どうなるんだ?」
理央に聞けることは聞いておこう。
「めったにないけど・・・その場合は誰と最後を迎えるか選択できるよ」
最後って・・・まるで死ぬ前に誰と一緒に過ごしたいか、みたいな風に聞こえてしまった。
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