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2章ー2
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前の席で何かを叫んでいる人の集まりがあった。
おそらくサッカー部の人たちだろう。その塊の一つで見たことある人を見かけたから。
応援に来た女子もその隣で叫んでいる人を見ている。
俺はそこから少し外れたところで試合が始まるのを待った。
「あ、始まったよ」
安達のいるチームと、もう一つのチーム。
俺たちの学校は青をベースにしたユニフォームで、もう一つのチームは赤をベースにしていた。
分かりやすくていいな。
そして試合が始まると、人が動いていく。
・・・結構面白いな。
テレビで見ても小さな人がちょこまかと動いているようにしか見えないし、スポーツにあんまり興味がなかったから、ニュースでちょっと見る、くらいしかしてなかったけど。
ちゃんと見ると、全然違う。
一人一人がボールを追いかけて、蹴って、攻めて、守っていく。
その動きが早く、俺は魅了されていた。
安達がボールを蹴る。シュートだ。
それは見事入り、点になる。理央が言うには安達はフォワードというポジションらしい。
それにしても、ほかの人と比べてもうまいな。
素人が見て群を抜いてうまいと思うならたぶん相当うまいんじゃないか?
「すごい」
「だよね。僕も初めてちゃんと試合を見たときすごいなって思ったよ!」
なんていうか、来てよかった、かもな。
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