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2章ー10
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泉は基本女の子に誘われたら断らない。
かわいい女の子の頼みは断れないと言っていた。
「ごめんねー!今日は中村さんと食べたいんだ・・・」
「え!?」
女の子はびっくりして泉を見る。
俺もびっくりした。泉が断るなんて。
「でもいつも中村さんと一緒だよね・・・中村さんずるいよ」
ああ・・・これ俺にのけてもらうために言っているんだ。
自主的に退けるように、俺に言わせて、泉の隣をゲットしたいんだ。
「ボクは中村さんと一緒にいたいの。邪魔しないで」
いつもより強い口調で言う。
断りなれてないから、うまい断り方を知らないんだろう。
「うぅ・・・」
泣きながら女の子は去っていった。
可哀想ではあるが・・・正直関わりたくない。怖いし。
「泉・・・いいのか、あの子」
つい聞いてしまう。
「傷つけたかもね。でも、中村さんと一緒にいたいから・・・」
泉はまるで恋をしたかのような顔をする。
いつもかわいく見せようとする泉がかっこよく見せてくるから、俺は動揺して何も言えなかった。正直好きですってアピールをいきなりされるとは思ってなかったから、俺は変な顔をしていたかもしれない。
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