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3章ー5
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起きると、保健室の先生が目の前にいた。
「あら、起きたのね」
「ん・・・」
ゆっくりと起き上がる。
体は朝より軽くなっていた。
「熱測りましょう」
熱を測ると37度4分。大分下がっていた。
これなら明日は土曜日だし、ゆっくり休めば問題ないだろう。
「大丈夫?もしきついならお母さん呼ぶかタクシー呼ぶかするけど・・・」
「大丈夫です」
心からそういうと、先生はそれ以上は何も言わなかった。
俺は保健室を出る。
そのとき、ちょうど金城先輩と出会った。
ケータイで時間を見るともうすぐ5時になるところだった。
「あ、中村さん!」
ふんわりとした笑顔で俺を見る。
・・・癒しだ。
「こんにちは」
「保健室から出てたけど・・・何か、あったの?」
「ちょっと体調不良で」
そう言うと金城先輩の表情が面白いくらいに変化する。
顔を真っ青にしている。俺を心配しているのがわかる。
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