アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
なぜ?
-
あの重い感覚から、目が覚める。
僕、渋谷理央は床に伏せている状態で目が覚めてしまった。
僕はすぐに起き上がる。
き、汚い・・・。
掃除はそりゃされてるけど土足で足を踏み入れるところに寝るとか・・・。
ってそうじゃない!!
もちろんそっちも気になるよ!?でもそれ以上にここにいることがおかしい!!
本はちゃんと机の上にある。
僕は今、文芸部の部室にいる。
・・・でも、翔ちゃんはここにいない。
なんで?
確かに一緒に入ったはずなのに。
どこかおかしいと感じてずっとあの世界で色々調べていたのに。
そしてあのとき・・・確実に僕は「彼」がおかしいことに気が付いたのに。
思い出せない。分からない。
なんでこうなったのか。
なんでおかしいのか。
——————どうしよう。
僕のせいで、翔ちゃんが本から出られなくなったら?
僕のせいで、翔ちゃんが死んだら?
僕のせいで、翔ちゃんを傷つけたら?
僕はまず本の世界に入ろうとする。
でもだめだ。それは知ってることだ。
途中から入ることはできない。それが「ルール」だから。
じゃあどうすればいい?
何かしないといけない。
いやな予感がする。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 154