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泉くんと中村くん
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「やっほー」
泉くんが入ってきた。ニコニコと入ってくる。
絢ちゃんのほうを見てアピールしているけど絢ちゃんは完全にスルーだ。
絢ちゃんは泉くんみたいなタイプは好きじゃなさそう。
前に筋肉がすごい人がタイプだって言ってたし。
「安達から聞いたけどさ、中村とのかかわりについて言えばいいんだよね?」
「うん」
僕はうなずく。
「まあ渋谷さんなら知ってると思うけど、中村とは1年の時同じクラスだったよ。でもあんまり話したことはないなぁ」
上のほうを見ながら言う。それを僕はメモに取る。
これは翔ちゃんも言っていた。
泉とは同じクラスだったけど話したことはほとんどないって。
同じクラスにいるから話すとは限らないのは確かだよね・・・。
「てか、渋谷さんと一緒にいるしボクそっち系の人だと思ってたんだけど」
僕と絢ちゃんはお互いに見つめあう。
そして苦笑いをした。
「違うよっ。翔ちゃんとボクは友達」
「ふーん。でも付き合ってるんじゃないかっていう噂はあったからマジだと思ってた」
それは僕も翔ちゃんも知っている。
・・・それを知って僕は翔ちゃんのこと、避けてたこともあるけど・・・。
翔ちゃんはその噂を知ったうえで気にするなって言ってくれた。
翔ちゃんはそんな人だ。
「まあそれくらいしか関わりないから・・・あんまり協力できなくてごめんね」
「え?いやいいよ・・・こっちも話してるとこ邪魔してるし・・・」
「いやいいよ。正直もう一人になりたかったし!あ、じゃあ次金城さんだよね。呼んでくる」
泉くんはゆっくりとドアを閉めた。
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