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4章ー3
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次の日の放課後。
「あ、中村さん早いね」
金城先輩は相変わらずふわっとした笑みを浮かべてくる。
パッと見だと・・・俺を嫌がってるわけではない、と思う。
俺はごくんと唾をのむ。
「あの・・・先輩・・・」
「えっと、どうしたの?」
汗がすごい出てる気がする。
「勉強会やめたほうがいいですか?」
「え・・・」
金城先輩が泣きそうな顔をする。
「なんで・・・もしかしてぼく中村さんに迷惑かけちゃった・・・?」
「いや、先輩受験勉強してるから俺がいたら邪魔なんじゃないかと・・・。あとは最近話しかけてもごめんとしか言ってくれないから迷惑かけてるか嫌われてるんじゃないかと思ったんです」
「ごめん」
またごめんだ。
金城先輩はいつもならごめんのあとに何か言葉を続ける。
でも最近はそれもない。
「先輩素直に言ってください。迷惑なら迷惑だって言ってくれたほうがありがたいです」
言われたら言われたで怖いけどな!!
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