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4章ー9
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「悪いな泉」
「気にしないで!むしろこの量を女の子に持たせるなんてひどいよ」
・・・軽く忘れてた。
俺は今「女」って設定なんだ。
だからその対象は男なんだよな。
泉は若干手が震えている。
重いのか?
「泉、無茶はするなよ」
「だ、大丈夫だよ!好きな子に持たせるわけにはいかないもん」
泉は案外一途らしい。
一番恋愛ゲームとして頑張っているのは泉かもしれない。
「ありがとな、泉」
「え、いやいいよっ」
珍しく顔を真っ赤にして俺を見る。
やばい面白い。
・・・いや不謹慎か。真剣なわけだし。
そして電子音がタイミングよくなる。
後で見たら好感度は上がっていた。
教室のドアを開けるとちょうどあの女の子がいた。
・・・泉が好きで、俺を呼び出した、あの子。
気まずいのかすぐに走って逃げていった。
泉は冷たい目でその子を見ていた。
「中村さんは気にしなくていいよ。むしろボクがちゃんとけりつけとくべきだった・・・。告白もされてたしね」
告白してたのか。
「むしろ怖い目に合わせた原因だよね。ごめんね。もう二度とないようにするよ」
「あ、ああ」
教室までいちゃついてるように見えたのか近くにいた男子にからかわれてちょっと恥ずかしかった。
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