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『何であんたはそんなに可愛くないの?!!!!』
『ごめんなさいっ!ごめんなさっ…ゆる、して!』
自分の髪の毛じゃない、偽物の髪の毛を引っ張られる。
髪の毛は本物じゃないから痛くないのに…
胸のあたりが痛いんだ。
母『このッ!!あんたは可愛くしてればいいの!
可愛くないあんたなんてマリじゃないわ!!?
マリじゃないあんたは必要ないの!
わかる?!要らないの!!』
いやだ、要らないなんて言わないで…?
『ぼ、僕…頑張ってマリになるから!なるから…捨てないで!』
母『僕じゃないでしょ?!』
『…わ、私。』
母『そう!可愛いわぁ…どんなお洋服が着たいの?マリは何着ても似合うからねぇ。』
お母さんは、なんていったら喜んでくれるかな?
ぁ、これなら…
『お母さんに、選んでほしいな。』
母『あら!私が明日なにか買ってきてあげるわ。』
可愛くなれたら、嬉しそうに笑ってくれる。
母さんは、マリに執着する。
マリは2歳下の僕の妹。
僕のせいで死んじゃったから、お母さんはおかしくなってしまった。
いや、マリになれない僕がおかしいのか?
僕は…なんで、可愛くなれないの?
僕はお母さんに喜んでもらいたいのに!!
なんで、マリじゃなくて、僕が…僕、どうしたら…。
あぁ、"僕"が可愛くなるんじゃなくて、
僕がマリになればいいんだ。
簡単じゃないか。
僕はちっとも可愛くないけど、マリは可愛いんだから。
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