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航平『大丈夫、俺を見て?』
不安と、どこからか来た何らかの恐怖で視線が震える。
美姫斗『こ…へ…ぃ。』
航平『ん、どうした?』
美姫斗『僕のこと…嫌い?』
もしここで、嫌いって言われたら?
いや、傷付く資格なんかないんだ。
自分のせいなんだ…受け止めろ。
そう言い聞かせているものの、こわい。
航平『何でそうなる?ついさっきまで恋人だって話もしてたのに。』
美姫斗『だって…傷つけた上に二人の仲にもひびを入れた。そんな時の告白だったから……っ。』
俺が恐がる資格もないのに、息が詰まる。
航平『まぁ最初は美姫斗のせいにしようとしたけど、どう考えても俺が約束を守れなかっただけだから俺が明らかに悪いし。
俺と雅にヒビが入ったのは俺が余りにも愚かで浅はかだったからであって、それを気づかせてくれたのはお前だ。』
美姫斗『何でそんなっ!!!!』
そんなに純粋なんだ。
航平『違う、美姫斗が考えている様な俺じゃない。
お前が好きだから雅を裏切ったんだ。
許されることじゃないけど…最初からお前が好き。
前は可愛くなろうって考え込んでるお前も好きだったけど、更に素のお前が気になって…余計に惚れた。
偽ってる美姫斗の時に告白したから不安だったのか…。』
なんか色々言われて頭がパンクしそうになってきた。
偽ってる俺の時…?
航平『よく聞けよ?俺はお前が好きだ。
俺と、付き合ってくれるか?』
思考が置いてかれてる…。
けど、告白された?
美姫斗『え?ぇ…は?』
航平『え?』
美姫斗『こ、ここ告白?!』
航平『あぁ、俺を好きじゃないなら好きにならせればいいしな。』
いや、既に好きなんですけど…。
美姫斗『…っ…。』
航平『返事は?』
美姫斗『あっ…ぇと、よろしくお願いします…。』
これが俺達の始まりだった。
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