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その後の2限目と3限目は、航平が言ってくれたことを考えていた。
ー"その壁"を超える程に好きになったんだー
この言葉が頭から離れない。
嬉しい気持ちの反面に苦しさがあるのだ。
こんな俺なのに…、何がよかったのか。
航平は可愛いと言ってくれた。
でも本当の俺は全く可愛くない、偽りの俺なら可愛いかも知れないけど…。
こんな天邪鬼で、口が悪い俺は可愛くない。
それと同時に本当の俺で接しているうちに、
やっぱ可愛くないとか、前の俺が良かったとか言われるのが怖い。
…はぁ。
もう嫌になり考えるのを放棄する。
航平は何考えてるのかな…。
航平の方を視線だけで見ると、何故か目がパチリと合った。
ドキンッ
なんで?!偶然…?
やばい、気持ち的にも色々。
美姫斗の顔はすぐに紅くなった。
それでも逸らさず見てると、航平がニカッて笑って前を向いた。
ニカッて!!
ニカッて!!!!!!!
俺の心臓は鳴り止まず、爆発して死にそう…
それから3限目も終わった。
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