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航平の隣に座りながら話す。
美姫斗『俺、サトってやつ…嫌い。』
あの時を思い出した。
航平『ん?嫌いなの?』
美姫斗『うん、だって沢山バカにされた。』
航平『やっぱりあいつ殺しとけばよかった。』
ボソリと呟く航平。
美姫斗『物騒!!…でもそれよりも、あの目が嫌い。』
すると、心当たりあるかのようだった。
航平『あー、あれは怖いよな。
俺さ、サトが野良犬みたいだったから拾ったんだよね。あいつは喧嘩バカで話し掛けようとした俺にまで牙向きやがってさ?
あの目を見た時はゾクゾクしたね。』
航平が拾ったんだ…。
航平『もちろん俺が勝ったけど、
勿論鳴海とかにサトが勝てるわけないし。
それから、あそこに居座るようになった。
まぁ人間の皮をかぶったバケモノだから、美姫斗に何するかわかんなくて、それだけが本当に嫌だった。』
美姫斗『俺も、あれ以上タイマン張るの怖いって考えたから自分を囮にしたんだ。』
すると航平がため息をつく。
航平『はぁ…それ俺がやだ。』
美姫斗『なんで?』
航平『だって美姫斗が殴られるんだぞ?
クソ腹立つじゃん。』
美姫斗『は、はぁ。』
航平に両頬を抑えられて目を見つめられる。
航平『だから約束して、自分を傷つけさせないって。』
あまりにも真剣だから頷いてしまった。
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