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膨らんだこの愛
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カラ松視点
俺は一松のことが好きだ。
やましい気持ちとかそんなんじゃない。純粋に好きなんだ。いつも、
「黙れクソ松!」
などと言って殴ってくるが、時々見せるあの優しい笑顔は、本当に心が落ち着く。もっと一松と話をしたいし、もっと一松のことを知りたい。ただ、それだけ。
これがもし、恋愛だとしたら、それはそれで、俺は受け入れるだろう。最近は、猫缶をくれたり、一緒に猫の集会に連れていってくれる。そんなさりげない一緒に過ごす時間が、どうしても心地よかった。もっと、もっともっとたくさん一松のことを知りたい。側にいたい。支えたい。
まぁ、こんな気持ちを伝えたら、今まで以上に酷くなりそうだから言わないが。
そんなことを考えいると、トド松が帰ってきた。
「あ、カラ松兄さんただいまあー」
「おう! おかえり、Mybrother」
「ホント、イッタイねぇッ‼︎」
いつも通りの会話が終わると、トド松がモジモジしながらこう言った。
「カラ松兄さん」
「どうした、トド松」
「あのね……こんなこと急にいうのもアレなんだけど……ぼ、僕、カラ松兄さんのこと、ずっとずっと好きでっ! その……兄弟とかじゃなくて、ひ、一人の男の人とし見て欲しんだ?? つ、付き合って欲しいの……」
トド松は、顔を赤らめ、俺の手を握りながらそう言った。
トド松は、俺のことを好きだと言った。しかし、俺は一松のことが好きだ。そこだけは譲れない。どうしてもだ。しかし、ここで断れば、トド松は傷ついてしまう……。
「……あぁ、よろしくな、トド松」
俺がそう言うと、トド松の顔はぱぁっと明るくなり、「うん!」と頷き、俺に抱きついた。
これで……これでよかったのだろうか。いや、俺のせいで誰かが傷つくぐらいなら、俺は––––…
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