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いつの間にか寝てしまっていたーー
冷たい床に体温を奪われて全身がひんやりと冷たい...
少年は微睡みの中,目を擦りあたりをゆっくり見渡した
そこにはいつもと変わらない何もない部屋
何気なく身体を動かしてみるとギリギリとした痛みが走る
掌が妙にヒリヒリすると思って目の前に手のひらを近づけてみるとそこには丸く焼けただれた煙草の跡が残っていた
ーー夢ではなかったのだな...と少年は足りない頭でぼんやり考える
少年にはこれが日常だった
いつも1人きり
何もない部屋で1人きり
彼が来るのをひたすら待って、痛めつけられて、縋って、身体を弄ばれる
だけど少年には、自分が何をされているのかは理解できない
自分が何者かも、何故ここにいるのかもわからない
「ただ彼だけが全て」
少年の世界は彼に与えられ、彼のためにある
ぼんやりとただただ真っ白な何もない壁を眺めていると鍵の金属音と重い扉が開く音がした
「あ、ユウ...起きた?」
音に反応してそちらへ目を向けると彼は微笑みながら近づいてくる
ぼぅっとして座り込む少年の腕を掴んで引き上げ、無理矢理立ち上がらせる
「おいで?お風呂にいれてあげる」
言われた言葉の意味は理解できなかったがグイグイと引っ張られるままに彼の後をついていく
裸足のせいで歩いた傍からペタペタと足音が追いかけてくる
真っ白い部屋を抜けるとそこにはさっきまでとは比べられないほどの生活感があふれる空間が広がっていた
部屋の中央から右にはダイニングテーブルがあってキッチンカウンターからリビングが覗けるような作りになっている
左には黒いソファと小さめのガラステーブル
その向かいにはテレビと間接照明が置いてあり、それだけ置いてもまだ狭さを感じないほどリビングは広かった
リビングの向こうにも扉があり彼はそこは寝室に使っていた
自分が普段置かれている部屋との違いに戸惑いながら、目に映るすべてのものが珍しくて少年はここに来ると必ず目をぐるぐるさせて部屋中を見渡していた
ーーキラキラして、ピカピカして、チカチカして...いい匂い
頭の中で思うことは何を意味するのかは自分自身でもわからない
「こっちだよ」
きょろきょろしている少年に彼は声をかけると腕を掴んだまま脱衣所まで引っ張っていった
脱衣所の一面の鏡に自分の姿が映る
前髪が目にかかる長さまで伸びて、口の端に血が固まってこびりついて腫れ上がった顔
ここに来るといつも食い入るように鏡を見てしまう
なんだか不思議で仕方ない
最初は向かい側に知らない人がいると思っていたがそれが自分だということを最近理解できるようになった
「ユウ、ほらバンザイして?」
鏡に夢中になっている少年を強引に振り向かせて両手を高くあげさせると彼は着ていたシャツを一気に脱がせた
今度は全裸の姿が鏡に映る
真っ白な肌に映える青い痣
様々な大きさの痣が少年の身体のほとんどを埋めていた
彼が磨りガラスのバスルームの扉に手をかけると少年の脳裏にある記憶が蘇ってきた
この前ここで苦しくなった....
彼は前回ここへ少年を連れてきた時、水を張ったバスタブに顔を沈めて気を失わせていた
その出来事は忘れてないけれど何がどうしたといった状況を言葉に置き換えることは少年にはできない
バスルームに一歩踏み入れるのを躊躇している少年に向かって彼は笑って声をかけた
「大丈夫だよ」
そして動かない少年を抱えあげるとバスタブの縁に座らせた
後ろを振り返るとバスタブの中身はカラで少年は心底ホッとした
袖と裾を捲った状態で彼は蛇口をひねる
シャワーヘッドから流れるお湯の温度を確かめながら少しずつ少年の身体にかけ始めた
「どっかしみるかなぁ...」
心配そうにつぶやいた彼は慎重に傷を確認しながら少年の身体を濡らしていく
まずはシャンプーボトルから液体を手に広げて少年の髪の毛を洗い出した
暖かい温度と髪を洗う優しい指が心地よくて、少年の頭がフラフラと勝手に揺れていく
「目つぶって?痛くなっちゃうから」
そういわれても少年はじぃっと彼の事だけ見つめている
「流すよ?ほら。目...あぁ、そっか。ほら目をパチって...そうそう、そのまま開けないで?」
意味が理解できない少年に言葉をかみ砕いて分からせる
「よし!次は身体洗うからね?」
そういうと今度はボディソープを少年の身体に広げた
泡立てて全身を撫でるように触られると少年の体が無意識に反応し始める
風呂場の蒸気のせいで身体がやけに熱い
ぴくんっぴくんと少年が肩を震わせるのを見つた彼は手の平にもっと多めにボディーソープを広げた
その手で少年の反応した性器を扱きだすと今度はそれに合わせて腰が跳ねる
ヌチャヌチャ、グチョグチョと卑猥な音がバスルームに反響する
「ふぁっ....」
小さく少年の口から浮ついた甘い声が漏れだすと上半身の泡に隠れていた2つの突起がツンと色を付けて立ち上がった
「ユウ...これ好き?」
「はぁ....ぅぅ」
頬を赤く染めながら切なそうにコクン首を縦に振る
「そっか...いい子だね」
嬉しそうに笑みを浮かべた彼は片手で性器をしごきながらもう片方の手を自分のポケットに入れた
中を弄るようにして取り出したものを少年の目の前に掲げて見せる
それは細いゴムのようなものでできた棒のような管
それを見せられた少年はキョトンとしてその管越しに彼の瞳を見つめた
「これさぁ、ユウにあげるよ」
ニヤリと笑うと彼はおもむろにその先端を少年の鈴口に這わせた
ツプッと先端に差し込むとそのままぐっと力を込めて押し込んでいく
「がっ...!あぁああ」
ムズムズとして熱い感覚が少年の性器を襲う
ぎゅうぎゅう押し込まれて少年はそのなんとも言えない感覚に唇をかんで耐えていた
そしてそのゴム製の棒が尿道をかすめたとき、そこに激痛が走った
「ぁっ!!あっっ!!」
あまりの痛みに身体を捩る少年を彼は逃がすまいとがっちり腰をつかんで離さない
「結構難しいなぁ...」
悶えるように顔をゆがめる少年を無視して彼は無造作に繰り返していく
「んあぅっ!!」
少年はあまりの痛みに耐えきれず彼を突き飛ばして逃げようとした
その拍子にそれはちゅるんと抜けて、彼はバスルームの壁に背中を打ち、少年はそのまま水のないバスタブに転げ落ちた
「痛てて...」
打ち付けた背中を摩りながら彼は起き上がりバスタブに落ちた少年を見下ろした
「ユウお前なにやってんの?」
バスタブの中から彼を見上げた少年は彼の表情を見て青くなった
「あ...あ...」
少年の中の本能が警告を鳴らした
自分がこれからどうなるのか....
許しを得ようと手を伸ばすと強く握られた手首の骨がゴリッと鳴った
彼は勢いよく蛇口をひねると水流を強にしたシャワーの水を少年の顔にかけだした
息吸う暇もなく水が顔にかかり溺れるようにパクパクと口を開け喘ぐように空気を求める
「ゲホッ...ゲホ...」
その水流から逃げ惑うようにバスタブの中を転がり続ける少年に彼は冷たく声をかけた
「ユーウ?聞こえる?俺にごめんなさいは?」
水流と自分の喘ぐ声とが重なって彼の声がよく聞こえない
「がはっ!」
水を吐き出すようにして、バスタブのなかで倒れこんだ少年に彼はやっとシャワーの水を止めた
ぐったりとバスタブの底に沈むように倒れる少年の濡れた髪を掴みあげる
強く引いて強制的に自分の方を向かせるとうつろな目が彼を映した
「ユウ...ごめんなさいは?」
「ぁ...ぅ」
少年は震えながら奥歯をカタカタと鳴らすだけで何も答えられない
「ユウ」
彼は少年の名前を呼ぶと髪をつかんだまま少年の顔をバスタブの縁に思い切り叩きつけた
「がっ...!!」
声を出す暇も与えないうちにガンガンと何度も打ち付けた
鼻から血が噴き出し、バスタブの中を染めていく
「はっ...ぁぁ...」
顔面を打ち付けらた少年はそれでもやまない暴力に耐えながら彼に向って手を伸ばす
腕をつかんで必死に命乞いをしていた
許してほしい
助けてほしい
言葉にはできないけれどわかってほしい
ひきつけを起こすように泣いて、掴んでは引きはがされる腕を夢中で求める
そんな少年の姿に、我に返った彼は涙と真っ赤な血で染まる少年をバスタブから引っ張り上げる
きれいにしたはずなのに、また顔は血で汚れてしまった
温めたはずなのに、少年の体はすっかり冷たくなってしまった
彼は少年を抱き寄せながら、なぜこうなってしまうのだろう...不思議に思う
冷たくなった体が小さく震えていた
彼は冷えた体を温めるように抱きしめて擦りながらふとあることに気付いて手を止めた
「あぁ...そっか、ごめんなさいって...教えてなかったね?」
ごめんごめんと軽く笑いながら、痛みで立てなくなった少年を抱えてバスルームを後にした
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