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それから何時間たったかわからない
膝を抱えて座り込んで時が過ぎるのを待って...窓からの光は消え、部屋は真っ暗になっていた
ガチャン...
鍵が開けられた音がして少年はパッと顔を上げた
「ユウ?大丈夫?」
彼が来てくれたことにホッとしていつの間にか渇いたはずの目が潤んでくる
彼は少年のそばにしゃがみこんだ
そのうるんだ目を見つめて「泣いてた?ごめんね?まだ痛い...?」と心配そうに頬を撫でた
「ぅぅ...」
思わず小さく声を漏らし、胸に顔をこすりつけてしがみ付く
「ユウ?まだ痛いの?」
その声はすごく優しく少年に降りてくる
首を横に振って痛くないことを伝える
「良かった...じゃぁどうしたの?」
来てくれてうれしいことはどうやって伝えればいいのかわからない
ただ抱きついて泣くことしかできなかった
だけど彼はそんな少年を抱きしめながらすべて分ったように笑う
「ユウ...さみしかったんだね?」
腕の中から見上げる少年はのおでこにチュッと軽くキスをする
「あっちの部屋連れて行ってあげる」
抱きかかえられて少年は彼の首に腕をまわした
彼の肩越しに自分の部屋を眺めて思う
ここは嫌い
一人は嫌い...
*****
ベットの上で彼にもたれかかるように座る
ピッタリよりそって離れないように指先を絡めていく
「ふふっ...ユウはかわいいね」
そう言いながら絡めた指に力がこもる
まるで子犬がしっぽを振るようにべたべたとまとわりついて少年は全身で彼を求めていた
「よしよし」
本物の子犬のように頭を撫でると少年は彼の首すじをぺろぺろと舐めだした
「くすぐったい...」
そう言いながら彼は自分の膝に少年をのせてその小さな唇に吸い付いた
チュルチュルと音をさせて吸ってみるとすぐに彼の腕を掴んでいた手の力が抜けていく
舌を奥に押し込むと苦しそうな息を吐きながらそれでも体をよせてくる
自分から求めて強請って体を預けてくるなんて...よっぽどの効果があったんだろう
むらむらと湧き上がる欲望を感じながら彼は少年の口内をかき回す
口の端から溢れて流れ落ちる唾液を指でぬぐっては少年の口の中に押し込んだ
そのまま倒れこむようにベットに寝かせて彼の真下になった少年に口を開けさせる
「口開けて?」
少年に分るように彼はアーンと口を開けてみせると、
それを真似するようにその小さな口を開ける
そしてその口の中に彼は自分の唾液を垂らした
一筋、流れた滴りは少年の舌を流れて喉の奥に消えた
それを見届けると「いい子だね」とほほ笑む
少年は彼の唾液を味わいながら、自ら舌を突き出して
もっと、もっと、と彼の唾液をせがむしぐさをみせた
おでこから瞼にキスの移動を繰り返す
「ユウ、知ってる?眼球って舐めても痛くないんだよ?」
そういいながら舌先で瞼をこじ開け、潤んだ瞳を舐めあげた
「あ...ぁ....」
ふるふるとしながら感じるように吐息を漏らした
つるつると丸い舌感に少ししょっぱい涙の味
唇を離すと片目から自分の唾液が涙のように流れていた
「ユウ、おきて?」
両腕を引っ張って抱き起こして、その腕を自分の首に巻きつける
「ユウが俺にしてよ」
彼の膝の上でキョトキョトと少年はその意図を汲もうと試みる
「ユウにはまだ難しいかな?」
そういいながら少年の唇に自分のを押し付けて深くキスをした
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