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生徒会長
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言ってしまえば僕の顔は平凡だ。
役員に選ばれることもなければ、親衛隊も作られることのなかった存在。
なのに今、
僕は生徒会長をやっている。
ことは僕が高2の時の新役員決めで始まった。
いつものように、またランキングで決められると思いみんなは体育館に集まっていた。
「今回は、だれかなぁ」
「二ノ宮様じゃない?」
二ノ宮真人、中学では1位で生徒会長をやっていた実力者。
確かに、凄くイケメンだった。
ちょっと俺様気質が混じってたけど、そこがいいとみんなが言うのだからそうなのだろう。
そんな彼は今風紀委員長。
なぜって、僕が生徒会長だからだよね。
二ノ宮君、ごめんなさい。
「おーっし、みんな集まったかー!」
「「「「きゃーーーーーー!!!!」」」」
いきなり現生徒会長がマイクを持って声を上げた。
とまぁ、当たり前のように黄色い歓声が上がる。
はは、女の子みたいだなぁ。
現生徒会長は時々、突拍子もないことを言い出す。
そう、今回も予想すべきだったのだ。
「俺らの仕事は今日で終わりだ!
今から新役員を決めるわけだが……
その前に質問に答えてもらおう!」
質問?
いやいや、なぜ?
「難しいが、いってみるぞー!
君たちは身長が伸びなくなってしまった。
一体なぜだ!?」
え?これくらい、常識というかそのレベルでもないんじゃ、、ていうか馬鹿にしてるよね。
「なんだろう、薬を飲まされた、とか?」
「重いものを持った、とか?」
「そ、そんなこと考えられない!!」
金持ち思考、恐るべし。
「成長止まったらだと思うんですけど…」
「そこの君!!!!」
「は?」
なぜか会長に指を刺されている僕。
いや、うん、隣の人かな〜あはは。
いや本当に隣人だと言ってくれ。
「そこの平凡君!君今なんといった!?」
「え…っと、成長止まったから、と…」
「正解だ!!!!」
えぇーー、嘘……
周りからは嘘!?だの、凄い!!だの聞こえてるけど、突っ込んだほうが負けだこれは。
「ではでは見事正解した君に………
生徒会長の権限を譲り渡そう!!!!!」
「「「「「えぇーーーー!!!???」」」
「な、……」
なんてことを言い出すんだこの人は。
1番に正解を出した人と決めていたのだ、と誇らしげに言う会長さん。
みんなは不服そうなんですけど。
てな感じで僕の生徒会長という座が決まった。
もう本当に泣きたい。
ちなみに、他の役員はランキングで決まった。
ダントツ二ノ宮君が1位でした。
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