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親衛隊隊長
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「あ、あのっ!」
今非常に困っている状況です。
生徒会室に行こうとしてたら廊下でなんだかめちゃくちゃ可愛い子に話しかけられました。
「な、なんでしょう?」
「ぼ、僕、鈴原様の親衛隊隊長をしています、井川実です!」
「え、あ……親衛隊?」
本当にあったんだ、僕の親衛隊…
ていうか、この可愛すぎる子が、隊長って…
どちらかというと立場が逆な気がするんだけどな
「えっと、井川、くん?」
くんでいいよね!?
「実でいいです!」
「あ、じゃあ実、僕のことも遥でいいよ」
様、なんて僕には似合わないからね。
「は、遥様?」
井川君はよくわならないっていう顔をして首をかしげた。
……か、可愛すぎる!
「様なんてつけなくていいから、ね?」
「そ、それはできません!いくら遥様がお優しくても呼び捨てするなんて……!!」
ど、どうしよう。
なんかすごい敬われてるんですけど………
「わかった、じゃあさんでいこう!」
「さん?……、遥さん?」
「うん!そっちの方がいいね!」
井川君は遥さん遥さんと腑に落ちない様子でブツブツと繰り返している。
「あと、何かあったらすぐ僕に言ってね?
迷惑かけるとか考えなくていいから、すぐ言ってきて?」
制裁なんて、させたくないからね…
僕にはそういうのないと思うんだけど
井川君は、はい!なんてすっごい笑顔で言ってくるもんだから、もう抱きしめたくなっちゃって困る。
「では遥さん、僕はこれで!」
「うん、またね」
手を振ったら顔を真っ赤にして、走って行ってしまった。
か、可愛いい……
うん、癒しだ。
僕の親衛隊長癒しだ。
さて、と生徒会室に行こうとしてたんだっけ
我に返りながら気を取り直して生徒会室へと足を向けた。
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