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いざ決戦へ
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「お、終わんない」
生徒会室に僕だけの声が響く。
少し前、紀田くんたちは学校案内と行って生徒会室を出て行った。
まではよかった。
さっき気づいた事といえば、彼らのカバンもないことだ。
ーえ、これそのまま帰るってこと…?ー
と、ほうけてしまったのは言うまでもない。
帰ってしまったのならば仕方がないと、仕事を再開したけれど、
膨大な量の資料が机に重なり、正直今日までの仕事も終わる気がしない。
いや、本来は4人でする量を1人でしようってことが無謀なのかな。
「これは、二ノ宮君に怒鳴られコース決定かな」
はぁ、とため息をついて、よし。と席を立つ。
今日の分は怒られて、今日徹夜してなんとかしよう。
ということで、風紀委員室に移動
ーコンコン
「はい」
ノックをしたら以前と同じように桜月君が迎えてくれた。
まだ帰る時間でもないので、風紀委員のみんなもいて仕事中だった。
「あ、すみません。僕です」
「会長?どうされしました?」
「えと、二ノ宮君いるかな?」
「えぇ。いつものところに」
奥の扉を見る桜木君。
委員長室とわかって、ありがとうと桜月君に笑う。
いえ、と笑い返されてしまった。
いっ、けめんだったぁ………。
そうだよね、副委員長ってことは桜月君もランキング上位なんだもんね。
1人納得しながら委員長室の前に立つ。
ノックをしようと手をあげたら、先に、ドアが開いた。
「あ。」
「あ?」
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