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触らないで
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トサリ、と優しく下ろされた先は、ベットだった。
しかも、二ノ宮君の足の間に二ノ宮君には背中を向けて座らせられる。
お腹にぎゅっと腕がまわり、背中に二ノ宮君の体温を感じる。
二ノ宮君が鈴原、と僕の名前を呼んだ。
「ん、?」
「心配した」
「うん、ごめん」
「よかった」
「…うん」
この体制はこれはこれで、ドキドキするけど。
「二ノ宮、君」
「ん」
「…か、顔が、見たいです…」
後ろに感じる体温には安心するけれど。
自分の目で、二ノ宮君を見たい。
そう言えば、お腹に回されていた手が顎に添えられ、少し後ろを向かされる。
一瞬だけ、目があって、
「んっ」
すぐに唇を重ねられた。
いつもは重ねるだけだったキス。
それが、
「っ!、ふ、ぁっ…」
突然いつもと違うキスになった。
二ノ宮くんの熱が入ってくる。
「にの、…み、…んっ」
それは。
息をすることも許してくれない。
「ふっ」
「っは」
もう苦しいと、二ノ宮君の腕を軽く叩くと、素直に離れていった。
「鈴原、息」
「むりっ」
こまったように笑う二ノ宮君。
「嫌だったか?」
「…、いや、じゃないっ」
苦しかったけれど。
嫌じゃなかった。
鈴原、とまた目を見て名前を呼ばれる。
「もう一回」
「え、あ…んんっ」
返事をする前に、また口を塞がれ、下を絡め取られる。
「んっ、………っ!?ちょ、!二ノ宮君!」
キスに気を取られていると。
顎に手を添えていない方、まだお腹に回されていた手がスカートの中に入ってきた。
ワンピースって、
脱がせれないから、下から捲るしかないのかと今気づいた。
何をしているのかと、焦って二ノ宮君の腕を掴む。
「何って、お前ここ…」
「あぁあっ!い、いい言わなくていいから!」
「アイツにされたこと、俺で上塗りしたい」
何された?と。
言いながら僕のまだ若干反応しているそこをゆっくりと掴んだ。
「まっ、まっ、て……ぁ、」
「本当、小さいけど」
少しだけ強く握られる。
「ん、二ノ宮、く……いっうぁ…」
「これだけ、お前のこと好きだから」
二ノ宮君の腕を抑える僕の手は、力なんて入ってなくて。
ゆるゆると、動かされる。
「もっと欲しい」
「ん、んぁ…んんっ」
必死に声を出さないようにするのが精一杯で。自分の指を噛む。
けれど、噛んでいた指を外されて、
「我慢するな」
「ぁう、うそ………んっ」
「……遥」
掠れた声で僕の名前を呼ぶから。
「ぁ、まって、ま、…はなし…!」
感じたことのある感覚が背中を駆け上がる。
「遥」
「ほん、と、はな、離して……
も、も、ほんとお願い…っぃあぁあっ」
僕の制止の声なんて、二ノ宮君の僕の名前を呼ぶ声にかき消されて。
「はぁっ、ぁ、ご、ごめ…っ」
達してしまった。
人前でこんな、こんな羞恥。
恥ずかしすぎる………。
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