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嬉しかった 結城side
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職員室から出ようとしたときに、河野を見かけたから、声をかけた…
河野はさっきの話を聞いちまってたらしい…。
そしたら、いきなり泣き出しちまって、悩みながら教室に向かってる。これが今の現状…
どうしたらいい?
俺、泣き止ませ方なんて知らねぇんだけど…。
「取りあえず、泣き止め。目、腫れちまう…。」
生憎、ハンカチなんてもん持ってねぇからよ、カーディガンの袖で河野の目元を優しく拭ってやる。
河野が泣く姿なんて、見たことねぇのに…
いきなり、どうしたんだよ…
「なぁ、なんで泣いたか聞いていいか?」
「だってっ結城君がっむっ無理っして笑うっから!」
なんで、気づいてんだよ…
親すら気づかなかったのによ
離れられなくなる…。
やめろよ。
これ以上、お前に惚れさせるなよ…
「どうしてっ?無理して笑うのっ!?一番辛いはずなのに!!」
どうしてか、
かっこわりぃ姿なんて見せたくねぇんだよ。
「簡単だよ。俺が笑って居たい。ただそれだけ」
河野、特に、お前の前では強がって居てぇのに…
でも、嬉しかった。
誰も気づいてくれねぇ俺に気づいてくれて…
あぁ、死にたくねぇよ…俺…
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