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失恋...。 河野side
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「俺が笑っていたいだけ。」って悲しく笑う結城君…。
「本当にそれだけ...?」
それだけじゃないような気がする...。
「ははっ。河野には勝てねぇな。俺さ、好きな奴居んの。そいつの前では強がっていてーじゃん?」
また、悲しそうに笑う...
「その恋さ、叶わねぇんだよ。」
叶わない?
どういう事?
「叶わないの?どうして?」
「ん。まぁ、そいつ好きな奴いるみてぇで。あぁ、これ失恋決定だなぁ。って」
これじゃぁ、僕も失恋決定じゃんか...。
結城君の事好きなんだよね...。
でも、結城君の記憶に少しでも残りたい
そんな動機で一緒にいるのはダメかな...。
「結城君、当たってみないとわからないよ!」
「でも、無理に剥がしたくないんだわ。そいつの事、すげー好きだからこそ、幸せになって欲しい。って思う。」
なんで、こんなに優しいの?
僕には絶対真似できない。
今だって、その弱味に付け入りたいって思ってる。
「結城君は、凄いね。僕も好きな人がいるけどなかなか素直になれないんだ。」
「お前なら大丈夫。俺、アドバイスなんざ出来ねぇけど、頑張れよ。」
やめてよ。そんな顔で言わないで
泣きそうな顔なの分かってる?!
期待しちゃうから。やめて。
僕に気があるのかな?って
「あ、ごめん。俺もう、帰んなきゃ。じゃーな。河野」
いかないで。って、素直になれない僕が大嫌いだ。
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