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入学式も後半に差し掛かり、舞台裏に佇んでいると
林堂先輩が入口の方へ行った。
「薙、来い。紹介する。」
振り向いて俺を呼ぶと
入口から先程副会長と匠先輩と一緒にいた
小柄なチワワちゃんがいた。
「さ、先程はっ、その・・・えっと。
紹介が遅くなってしまい申し訳ございませんっ...!!」
あ、かわいい
「いえいえ、構いませんよ。」
俺は微笑んでチワワちゃんの頭を撫でた。
「ひぅッ!?!?、あぁ、えと。その」
「はい、落ち着いてで大丈夫ですから。
なんですか?」
頭を撫で続ける俺に匠先輩が
「反応を面白がっていじめてやるなよ。」
フッと笑って俺の頭を撫でた。
ぐっ・・・くっ、っ・・・!
「す、すいません。」
そう言って俺は名残惜しいけれど撫でる手を止めた。
「謝らないでくださいっ、別に背が小さいことが
コンプレックスとかそういう訳ではないですから!」
そういう訳なんだな・・・。
「えと、僕の名前は二三弥蘭(フミヤ・ラン)と申します。
3-Sの学級委員長を務めておりますっ、よろしくお願いします!」
えっ、えっ、まさかとは思ったけど三年生!?
意外というか美味しい・・・。
「二三弥先輩、こちらこそよろしくお願いします。」
ペコリとお辞儀したチワワちゃんこと二三弥先輩に
お辞儀を返す。
「あ、あのっ、伏見様って「様付けしないでください。先輩なんですから。」
「すすすすいませんっ、伏見さん。」
「はい、なんでしょう?」
「その・・・好きな物を教えて頂けませんか?」
「ええと・・・何故でしょうか?」
「新入生代表にはいつも僕、プ、プレゼントしているんです。
その方の好きな物を...。」
躊躇いがちに目を伏せてビクビクしている。
「そうなんですね、好きな物は...。」
もちろん、おかゆ・・・なんだけど
「好きな物は、水飴です。」
「えっ!水飴が好きなんですか?」
「ええ、あの独特な舌触りが何とも言えません。」
ベタベタまとわりつく感じが好き。
嘘だけど
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