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薙side
特別寮には近づいちゃダメって言われてるけど
外観見たいし少しだけ覗いてみよう。
見つかれば、迷ったーって言い訳すればいい。
特別寮は一般寮から少し離れた所にある。
もちろん周りは森。
久しぶりに木登りでもしてターザンごっこでも・・・。
やめておこう
時間にゆとりが無いと少し不安だから走るかな。
森といえばあの池...あの時は暗くてどこに
あるのかわかんないんだよなぁ。
森はやっぱり不気味、それも固定観念の1つなんだろうけど。
ホラー映画とかじゃあ森って必要不可欠だよね。
夜は怖いけど日が照って明るいお昼の森は
また全然違う顔を見せてくれる。
いわばギャップ萌え・・・?
おっ、見えてきた。
木々の間から見えてくるのは赤茶色の煉瓦
洋館っぽいな...一般寮とは違って昔の建造物なのかも
にしても大きい、下手をすれば一般寮よか大きい。
お城というか屋敷というか貴族が住んでそうな外観だ。
特別寮の皆もまだ寝てるのかな。
生徒会も特別寮だからみーちゃん居るよね。
そう、かぁ...特別寮に入るとみーちゃんと長く一緒に居られるのか...。
昔は女の子だと思ってたのに・・・初恋で....ああぁっ!!
気にすんな気にしたって時は戻らん!!
いや時戻っても意味ねぇじゃん
でも、特別寮に入ったら
おっさんや聖先輩、碧とはあんまり会えなくなるのか・・・。
しゅんとなりながらも
外観を隅々まで舐め回すように見て数分後
人が出てきたため中断して全速力で一般寮への道を走った。
*
その後、ちゃんと無事に一般寮まで帰ってこれた。
「あっなっちゃん~おはよ!」
受付でスマホをいじっていた碧は俺が寮に入ってきたのに
気づいて驚いていたが俺が微笑むと満足げに返してきた。
「おはようございます。」
軽く頭を下げて階段がある方向へと足を運ぶ。
後ろの碧がなんか言ってるけど無視無視。
もう七時半を過ぎていたため生徒は多く俺に視線が突き刺さる。
やめて...こっちみないで....。
「あの御方は伏見様というらしくて昨日編入してきたばかりなんですって!」
「ほんとにっ?あの有名な!!どうりで見ない方だと....綺麗....!」
「朝からいいもん見れたな」
いやいや何だその口調・・・もろ女じゃねぇか。。。
つか綺麗ってなんだ肌か???肌なのか???
つるつるぷにぷにだぜ俺のお肌。
これだけはまじで自信がある。
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