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お二人共、一口がそんなに大きいなんて...。
パンの半分くらいを一口で・・・アニメかよ。
そりゃ足りるわけねぇ....しかもよく噛んで食ってないし。
「「うまっっっ」」
そしてお前らは双子か
目を輝かせて食らいつくそれは大型動物を思い浮かばせる。
なんか
癒される
「美味しかったようで良かった。」
純粋に、何も考えずその言葉が出たことに自分は驚く
だがそれ以上に聖先輩とおっさ...紅羽は目を見開いてこっちを見ていた。
俺は慌てて顔を背けて
「今のは忘れろ」
俺にはこれが精一杯の照れ隠しだ...が
「んだよたまには可愛げあるじゃねーか」
「薙、もっかい言ってくれないか」
ニヤニヤと笑いながらそこに触れるサディスティックさは
「チッ、黙って全部食え」
本当に俺もまだまだだ。
それから数分もせず完食し後片付けの手伝いをしてくれた。
紅羽は「これから朝昼晩、薙が料理作れ」なんて言うもんだから
...少し嬉しかったけど、気が向いたら作ろうじゃんか
昨日初めて会ったってーのに打ち解けることが出来たのは
かなり良い傾向だと思う。
「そういや、聖先輩と紅羽は入学式の間何かあるんですか?」
「んー特には聞いてねぇな、入学式の後に始業式だから...」
紅羽は既に制服に着替えてはいるものの
ネクタイは結ばず掛けるだけ、ボタンは三つ外し
・・・普通に不良じゃん???
ちなみに聖先輩は着崩してはいるが
ネクタイはちゃんと結んでいる。
「俺らは教室待機だと言われなかったか紅羽」
あ、もう外モードなの??
外モードの聖先輩も良いよな、うんうん。
1年以外が教室待機か、俺の良いとこ見せたかったんだけどなぁ。
「薙、言いたいことがあるなら言うといい」
「んー、さすが聖先輩だな。」
「何となく予想はついてっけどなー」
「さすが紅羽だー(棒)」
「俺の扱いひでぇな喧嘩売ってんのか」
いやはや、この俺でも2人には敵わないのかもしれぬ。
かっけぇな・・・だらしないとこもあるけど。
俺はまだまだなんだな...よおおしっせっかくこの学園に入ったんだ。
自分が満足するまで賢く強く優しくなって
んでチワワちゃんたちと仲良くなって...げへへ
「そろそろ薙は教室行ったがいいんじゃねぇの」
「だな」
二人共に肩を掴まれ、ギョッとして前を向けば
自分が俯いていたことに気づいた。
小さな声で二人が喋って聖先輩が頷くと
紅羽は満足そうに笑った。
すると
「「スピーチ頑張ってこい(よ)学年首席!」」
「っ!?」
な、なに...なんだよ急に....こんの...あああああもう!!!!!!!
コイツらなんなの!?!?!?昨日会ったばっかだよ!?!?
なんだなんだよこんなの初めてだよ俺はどう反応すればいいんだ。
嬉しくて嬉しくて.......
「~~~っ.....あ、ありがと!?!?!?」
「ククッなんで疑問形なんだよ。」
「薙のことだから多分とは思ったがやはり首席だったか」
顔が熱い、凄く熱い嬉しいけど恥ずかしい
どうやら俺は応援されたり褒められるのがどうやら慣れていない。
もし俺が主席じゃなかったら本当にどうしてたんだ二人!!!
「し、始業式の時も...スピーチすることになってるから、サボんなよッ...」
俺はその言葉を残して用意していたを持ち玄関の扉を開けた。
「サボるわけねぇだろ」
「サボり魔がんなこと言うんじゃねぇよ紅羽」
そんな会話が聞こえて緩む口元を抑えながら
「それでは、いってきます。」
「「いってらっしゃい」」
俺が丁寧にお辞儀をし挨拶をした。
廊下を歩いている生徒が驚きすぎてガン見しているが気にせず俺は
1-Sに向かって歩き出した。
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