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ゲス恋
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1. 嵐の前兆
さぁっと風が吹き抜ける
そして足を大きく振り上げ……
バシュッという音とともに足元にあったボールが
ゴールに入る
その瞬間試合終了のホイッスルが鳴った
「ナイス、ひなた!!!!」
「流石ひなただな!!」
「よっ!! ウチのエース!!」
部員が駆け寄ってくる
「お前ら練習試合で喜んでんじゃねぇぞ……
もっと俺らは上に行くんじゃねぇのか……?」
「……ひなたが男前過ぎて辛い……」
そういって顔を覆う部員……
ごめんな、お前はちょっと眼下にはないんだな
俺のお目当ては…………
「お疲れです!!日向センパイ!!」
今日も麗しくてかわゆい……
我がサッカー部天使兼マネージャー、犬飼晃だ
白い肌に細い体、そしてこのかわいさ……
文句ナシの俺の片思いの相手だ
「これ、ドリンクです、
センパイに作ってみたんですけど……」
「えっ!……俺のために……?」
容器を手に取る
「美味しいといいんですけど……」
もうその顔だけで俺は美味しいんだけどな...…
そしてグイッと容器を傾けた
フルーツベースのドリンクはとても飲みやすく、
汗で冷えた体もポカポカしてきた
でも何でこんなふわふわするんだろ……
なぜかふわふわし始めた頭で考えていると
あきが俺の袖を引っ張り...
「っ……あのっ!
着替え終わったら体育倉庫に来てもらえませんか...」
最後は消え入るような声色でそう言ったのだ
これは……まさか……!?
これはまさかのまさかなんじゃ...…!?
「じゃあ、待ってますからっ!!」
あきは体を翻し、他の部員にドリンクを渡しにに行ってし
まった
その様子をポカンと見ながら
まだ高鳴っている胸とズキズキする頭をおさえた
このあと自分がどうなるかなんて知る由もなく。
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