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待ち伏せ
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他愛もない話をしながら食堂へ向かう
食堂へ後もう少しというところで、俺の携帯が鳴った
尻ポケットからスマホを取り出し見ると、朔夜先輩からだ
「電話鳴ってるぞ。出ないの?」
達哉はそう言って、俺のスマホを覗き込んできた
「あ~、なるほど。どうすんの?」
「……出る」
俺はそう言って、通話ボタンを押した
「…………はい」
「出てくれたね。食堂の入口見て」
「えっ?……」
電話に出ると、食堂の入口を見るように言われた
何で食堂?
食堂のほうを見ると先輩が数人の女子に囲まれて立っていて、俺のことを見て手を振っている
「あれって、鳴海先輩?」
俺の視線の先に気づいた達哉が聞いてきた
「……うん」
先輩は女子たちに何かを言うと、女子たちは何処かへといなくなった
すると、先輩がこちらへ歩いてくる
「こっちに来るぞ。どうすんの?」
小声で俺に問いかける
どうすると言われても、見つかっているからここを離れることもできないし……
どうするか考えているといつの間にか先輩が真ん前に来ていた
「昨日ぶりだね、雪。会いたかったよ。」
先輩はにこっと微笑み、達哉がいる目の前で、俺の頭を引き寄せて耳元で囁いた
俺は反応できず、固まってしまう
達哉も同じで、驚き固まっていた
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