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話し合い
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「コク……コク……」
……………コトンっ……
黒革のソファーに座り、先輩が入れてくれたコーヒーを飲み、テーブルの上へ置く
前にもあったな………
でも、前と違うのは先輩が自分の横に座っていること
横にいるだけでドキドキする……
何言われるのかな………
もう何分この沈黙なのだろう
すると、先輩がゆっくり口を開く
「雪、何でメールも電話も出てくれなかったの?俺の事避けてる?」
「………」
俺は無言で首だけを横に振る
そんなんじゃない………本当は避けたくないよ
だって、あの女の子と付き合ってるんでしょ?
キスしてたじゃん………
「……俺のこと嫌いになった?」
「……………」
先輩を嫌いになるわけない……
先輩が好き……
でも、言わないと行けない……
俺なんかとは幸せになれないんだ
「……い………っ……らい……嫌い……です」
目に涙が溜まり今にもこぼれ落ちそうになる
すると、先輩が俺の両頬を掴んで無理矢理先輩の方へ向かせられる
「本気で言ってる?雪、俺を嫌いなら俺の目を見て言って?………そしたら雪を諦めるから」
今日初めて先輩と目が合った
先輩のすごく真剣な顔
「………ぉれ……せんぱいが………き……」
言えない………先輩を嫌いだって……
目を見て言えない………
「雪?」
先輩が俺を優しく腕で包む
「……き………すき……ヒク……せんぱいが………好き……」
ついに言ってしまった……
俺は涙が漏れだし、好きと言う言葉が止まらなかった
先輩の目を見て嫌いと言うことが出来なかった
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