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想い
全17ページ読了時間:約14分公開:2016/07/17 02:16更新:2020/04/13 14:13
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概要
初めて彼にあったのは寒い夜。
僕はお母さんの大切な物を壊して怒られた。
怒られるのにはもう慣れたし、僕が悪い。
そんな事は自分でよくわかっていた。
毎度のことながらお母さんはバケツに氷と水を入れる。
あぁ、かけられるのかな...。
毎日のように氷水をかけられる僕の身体は冷たさを嫌ってほどに刻み込んでいた。
嫌だとか怖いとかごめんなさいとか...
言葉を言えばお母さんも暴走する。分かってる。でもその日は違った。
お母さんの優しい眼に期待し「ごめんなさい。」と言う。
「五月蝿いのよ!なんであんたは物わかりが悪いの!?」
[産まなきゃ良かった。]
僕の心は音を立てずに壊れていった。
家族からの虐待、友達の裏切り、親友の自殺。
誰にも相談出来ずに独りで耐えていた翹漣の心は何時しか壊れる。
感情を無くした少年、翹漣とヤクザの幹部、海翔のお話。
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