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王子豹変
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一樹side
え……?
ちょ、水戸部がなんかすげー怒ってる
笑ってんのに、目笑ってない
綺麗な顔だからこそ、余計怖い
「え〜王子様がかずちゃんに何の用〜?
かずちゃんは俺のだもん
嫌だよ〜」
あ、郁也こいつ楽しんでる
「鳩山君、行こ」
引っ張られたと思ったらそのまま教室に連れてかれた
つか、痛い
こいつ力強い……
水戸部は教室に戻って弁当を二つ分持てばまた俺の手首をつかんで屋上に行った
ガチャ
「………………………………」
屋上についてから水戸部が無言だ……
水戸部は弁当を床に置けば
途端、俺の方を振り返った
「鳩山君、さっきの話、ほんと?
郁也君のなの?」
ゾクッ
冷たい目線、鋭い言葉
ほんとに……こいつ水戸部?
「は?んなわけねーだろ
あいつ女好きだし、
面白がってるだけだから気にすんなよ」
勘違いヤローだな
「でも、鳩山君、抱きつかれても振り払わなかっただろ……
僕の気持ち知ってるよね?
僕も流石にあれは腹立つんだけど」
じりじりと近づいてくる
俺の中で警報が鳴ってる
こいつ、危ない
ガシャン
後ずさりするも、フェンスに阻止された
「ちょ…………水戸部……?」
あの力といい、このオーラといい
俺じゃ勝てねーのを
悔しいけど感じた
「鳩山君…………」
手を伸ばされたので咄嗟に
「一ヶ月、お触り禁止だろ?」
俺はふ、と笑ってやった
「ッ…………じゃあ、今日僕の家来てくれない?」
急展開とはこのことか
つか我に返ったなこいつ
まー絶対行かねぇけど
「は?ぜって-嫌だね」
「一流シェフの出すスイーツ、食べられるよ?」
食いもんで釣られる馬鹿とは
俺のことだった
「………………まじ?」
「食べたくないならいいけd「食う」
俺は食い気味に話に乗った
「つかお前性格変わるな
王子サマキャラどこいったよ……」
「仕方ないだろう……
好きな人がほかの誰かに抱きつかれてたら
誰でも怒るだろう……」
こいつは……
怒らせないようにしよう。
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