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休日
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響side
「……て、起きて一樹」
呼んでも起きないな……
つか寝顔可愛い
「まだ……あと、10ぷん……」
またか……
ま、今日は休日だしいいか
そんなことを思いながら指で相手の髪を梳く
サラサラで触り心地がよくクセになりそうだった
「ん、ぅ……」
僕の理性を考えて欲しいよ全く……
擦り寄ってくる一樹は猫だ
まぁ、動物で考えても
あれでも、
……カシャ
この寝顔、待受にしよう
「さて、と……朝食の準備しますか……」
伸びをすれば一樹を横目に頭を撫でてベッドから出て服を着る
朝、隣に誰かいるのは久しぶりで、少し嬉しかった
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一樹side
「ん、ん……?
あれ、……俺の部屋じゃねぇ……」
起きてるはずなのに目が覚めない、
んーと…………俺が水戸部ん家きて……
それで……媚薬が入れられてて……
媚薬?!?!?!
すべて思い出した
思い出したくなかった
まぁでも、俺は諦めが早いのでやっちまったもんはやっちまったもん、仕方ないかぁ、と思った
つか水戸部いねぇ……から、ベッドが余計に広く感じる
自分が素っ裸で寝てることに気がついたのはこの5秒後
「ぇ?!?!?!うそ、下着も着ないで寝た……んだ……」
顔が火照っているのがよくわかり、照れ隠しにこの部屋のクローゼットの中から服をを乱暴に引っ張り出し、下着を着てから服を着た
が、背が足りずでかかった
「服着ないよりましか……」
もう諦め、水戸部を探そうとスリッパを履いてドアを開けた
とりあえずうろうろしようと家の中を歩き回ること15分、キッチンにいた水戸部を見つけた
クソ……なんつースタイル
なんか料理するのも様になってるし……
とてつもなく腹が立つ
「………………はよ、」
後ろから近寄り、何作ってんのかと見るとベーグルを作ってる途中だな……
つか作るのか、買うんじゃないのか……
「ぁ……お、はよ………………その、昨日は…………………………ごめん、」
俺が声をかけたらしゅん、と項垂れて怒られることを承知なようで、謝ってきた
「ばァ-か、…………腹減った」
馬鹿とだけ罵って相手にデコピンしてやった
きょとん、とする水戸部
こいつ馬鹿だから直ぐに笑うのに、また心配そうな顔するんだよな
「朝食、くるみのベーグルとサラダとコーンポタージュ、んで、食後に紅茶でも飲もうと思ってるんだけど…………嫌いなもの、ある?」
心配そうに聞いてくるもんだから
こいつ、二重人格なんじゃねーかな、と思いつつも美味しそうだったので
「変なのさえ入れなきゃ、嫌いなものはない
変なのさえ入れなきゃな」
大事なことを二度言いながら軽くにらみつける
「ご、ごめんて、…………今日、どうせ暇でしょ?
どっかでかけない?その…………一樹、君と一緒に前から出掛けたかった、とか……思ってたりしてたから……」
こいつもこいつなりに頑張って言ったんだろうな、笑える
顔真っ赤にして声震わして言ってんだぞw
2度目だが昨日の水戸部どこいったんだよw
「お前1日コキ使ってやるから覚悟しとけ」
パァァと目をキラキラさせるこいつは
犬だな
「ぁ……つか、お前なんで下呼びになってんだよ
俺がいつ許可した?ぁ"?」
ぐい、と近づいて俺より高い位置にある相手の顔を睨みあげる
「ッ……ぁ……ちょ、この視界やばい……
離れて、ほんとに……突っ込まなかったけどそれ、僕の服でしょ……でかいから上から一樹君の乳首見えてる………ッ……」
はぁ?何言ってんだこいつ
「俺はなんで下呼びにしたのか聞いてんだよあほ」
「だって………………皆一樹君のこと名前で呼んでないから……特別感があって、」
は-……こいつ頭逝ってるわ
「はぁ……勝手にしろ、
腹減った」
とにかく腹が減った
「あ、座ってて!
僕が用意するから」
言われたとおり椅子に座り、携帯を弄った
片手で数えられるくらいの友達しかいない俺だから、LINEとか返信が楽だ
携帯に夢中になっていて気が付かなかったが、朝食の用意は既に出来ていたらしい
はっきり言って、
美味そう、豪華、健康的
さっき言ってたの以外にもぽんぽんと出されていたので種類が豊富だ……
プチバイキングだなこりゃ
そんなことを思いながら皿に取り分け、二人揃って食べ始めた
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