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本気で奇妙だった夜
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一樹side
「と、言うわけで……
夏恒例である心霊番組を見ようか,あと10分くらいではじまるし……」
「ぇ,」
風呂も食事も歯磨きなども全て終わらせ,寝るには早いかと思っていたとき、
部屋に行った時あいつが言い出したのは心霊番組のことだった
「一樹君怖いの大丈夫,?」
無理無理無理無理。本気でむり。
「……当たり前だろ,子供扱いすんな」
俺のアホ,何強がってんのマジで!!
そう、俺は幽霊や心霊,ホラー,グロテスクなどそういう部類のものは全てダメだった。
「よかった,!ほら,見よう」
部屋の中には呆れるほどでかい液晶テレビ
こんな迫力ある中で俺に見ろ、と
死ぬ……が、絶対悟らせないようにしよう
「なんで外国人ってこういう廃墟に入ろうとするんだろうね,怪我したらどうすんだか……
あ,背後にいるな~」
「馬鹿だよな,」
こいつ……部屋の電気全て消して映画みてーにして見やがった……
それからというもの俺はどんどん怖くなっていくランキングにまとめられた上に行くほど怖くなっていく恐怖体験の番組から目をそらしていた
大事なことだから3度
どんどん怖く、上に行くほど怖くなっていく恐怖体験の番組だ
もう俺は結構やばかった
その時だった、
外は風がないはずなのに水戸部の部屋の窓がガタガタッと勢いよく揺れたのは
「ッッッ!」
咄嗟に水戸部に抱きついてしまった
しかたねーだろ?!これは?!
「か、一樹君……?」
「ぁ、……すまん……」
直ぐに相手から離れるも番組はなおも続いていて、俺の恐怖メーターがピークに差し掛かったとき、またもや奇妙なことが……
しっかり閉めたはずのドアが
ガチャ……
「ーーーーーッッ!!!」
今度はしっかり水戸部に抱きついた
いや本気で怖いからな?
本気本気うるせーけど、怖がりにとっては恐怖
「一樹君、怖いのダメなんだ-……」
「うっせ、黙れ……」
ぎゅう、と抱き返されると安心できた
「あれ、僕が全部仕掛けた」
あ,?
「ふざけんなぁぁぁぁ!!」
もうその日は俺の機嫌が治らず、ベッドを占領して寝てやった
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