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十四松の地雷 ②
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「大体さぁ、二人して いっつも一緒に居るけど、何してんの?ちゃんとデートとかしてる?」
スマホに視線を落としたまま、トド松が話す。
「え?デートって…まぁ、野球に付き合ったり 猫見に行ったり…。
後は、時々ラブh…」
「あ~!!下ネタはいらないから!」
チッと 舌打ちしたけど、よく考えたら まともなデートって してないかも…
「十四松兄さん スィーツ好きじゃん。行けばいいのに。」
「…服がない。」
「じゃあ、買えよ!」
「…服を買いに行く服がない。」
「何それ!一松兄さん ジャージしか持ってないの!?」
ニヤリと 笑う。
「いや、笑う所じゃねえし!あーもう!カラ松兄さんの革ジャン借りれば?好きなんでしょ?」
「えっ?ハア?な、何言ってんの…」
「フッ 聞いたよ?こっそり 着てたんでしょ?オマケにカラ松兄さんと、裸で抱き合ってたとか?」
「そ…それって…十四松は、知らないよな?」
トド松は、俺の肩にポンと 手を置いて 首を横に振った。そして、ヘラッと 笑いながら 言った。
「おそ松兄さんが、嬉々として 十四松兄さんに 話してた。」
…終わった…
俺は、十四松に何て言えばいいんだ…とりあえず、クソ長男は後で殺す。
「けどさぁ、十四松兄さん ニッコリ笑って、『そっかあ!カラ松兄さん カッコいいもんね!僕も、革ジャン 着てみたい!』とか言って 全然気にしてない風だったよ。」
あれ?気にしてないの?気にしてくれないの?
…そうですよね。こんなゴミの事なんか、どうでもいいですよね。
俺は、十四松がトド松とデートしてるの知って めちゃくちゃショック受けてるってのに…
ハア…十四松は、俺の事なんて どうでもいいのかな…
あいつ 優しいから、俺の告白 断りきれなかった だけなのかも…
「ちょっ…何 落ち込んでんの?…一松兄さん、もしかして 泣いてる?」
「泣いてない。…泣くわけない!」
「ほら、これ。今 ネットで服買えるんだから、これでカッコいい服買って 十四松兄さんと デートしなよ。ね?」
「…トッティ…」
「ウフフッ 僕って イイ弟でしょ?可愛いでしょ!」
「あ~ハイハイ。可愛い。可愛い。(棒)」
俺は、トド松の頭をグリグリと撫でた。
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