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アブつわ 気の迷い3
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何度も言うぞ!これはヤンデレだがハッピーエンドだ!!
いいのか!?それでもいいんだな!?←
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つわはすさん家の居間に入った俺たちが見たものは...
「つわはすさ...ん?」
「あれ、セピアさん?コジマさんも」
きょとんとしてこちらを見やるつわはすさん。しかし驚くべきところはそこではない。
だってつわはすさんがアブさんをうつ伏せで床に押さえつけてるんだもん。両腕後ろにたばねて。アブさんはじたばたしてる。
「P-Pさん、これは...?俺らつわはすさんがアブない...じゃなかった、危ないって聞いて来たんですけどこれアブさんが危ないやつですよね?」
コジマさんがそこにいたP-Pさんに怪訝そうに聞いてくる。まあ、日頃つわはすさんにウザがられているアブさんなので俺たちからしたら日常茶飯事なのだが←
でもあのラインで来た結果がこれだと正直拍子抜けである。
「えっと、これは...」
P-Pさんとつわはすさんは事情を説明する。ちなみにアブさんはコジマさんになだめられてしぶしぶおとなしくしてる。
どうもアブさんとつわはすさんは恋仲だったらしい。で、つわはすさんが自分でなくP-Pにばかり優しくしているのに嫉妬してつわはすさん家にいきなり上がりこんでP-Pを殺そうとした。だがつわはすさんに見事に組み付かれて抑えこまれ今に至るという。
「要するにヤンデレが受けに力負けするっていうめったにないパターンだね」
とP-P。
「受けとか言うな」
つわはすさんが即座につっこむ。
「二人が付き合ってたなんて初耳ですけど...でもアブさんバカでしょ。つわはすさんがツンデレだってことわかりきってるじゃないですか」
「おい」
あ、つわはすさんもうキレそう。あんまり言わないでおこ。と思うとアブさんが口を開く。
「いやだって仕方ないじゃないですか!はすおだってふらふらしすぎなんすよ!この前だって平気でコジと買い出し行くしセピアさんと映画行くしP-Pとだってさっきみたく二人きりで実況とるって誘い断るし!
レトやんとお菓子作りとかしてレトやんが手火傷したときには手当てとか言ってずっと手え触ってるしヨーキーさんにいたっては飲んでるときに肩に寄りかかって寝てたじゃん!」
「アブさん...」
つわはすさんがアブさんに近づく。次の瞬間アブさんの胸ぐらをつかんだ。
「後半てめえが明らかにいなかったときじゃねーか何でしってんだ」
「え、あ、それはその」
「なんか最近見知らぬカメラが棚から出てきたなー思ったらそういうことかよ。おお?」
「い、いや、あの、つわはすさん?待って、話せばわかる」
つわはすさんの目が笑っていない。アブさんはつわはすさんに掴まれたまま顔を引きつらせている。どうもアブさんはつわはすさん家にカメラを仕込み盗撮していたようだ。よいこのみんな、あの人はね、ストーカーって言うんだよ。救いようがないやつなんだよ。
「つ、つわはすさん、気持ちはわかるけど、暴力はさすがにシャレになんないよ?おぉ落ちついて」
P-Pが震えた声で仲裁に入る。
「そっそうですよ、アブさんはちょっと単細胞な悪知恵でついやっちゃっただけですよっ」
とコジマさん。
「コジ君!?全然フォローになってないけど!?」
とアブさんの悲痛な叫び。俺はそんなアブさんを放ってつわはすさんに言う。
「つわはすさん。その、俺が言うのもなんだけど、少なくともアブさんはつわはすさんが誰かにとられるかもって不安になっていたんだと思いますよ。二人は恋人同士なんでしょう?」
それを聞いたつわはすさんは少し悲しそうな顔をしてそっとアブさんの胸ぐらから手を話した。
すると今度はコジマさんが口を開く。
「...あの、アブさん。もしつわはすさんが止めないでP-Pさんを殺してしまったら、友達であるつわはすさんはきっと悲しみますよ。好きな人を悲しませて、そんなやり方間違ってるってアブさんはわかっているはずですよ...」
アブさんはうつむいている。やがて顔を上げてつわはすさんに向きなおる。つわはすさんもアブさんをじっと見る。しばらく沈黙が続く。これ以上横やりをいれる必要がないと判断した俺はコジマさんとP-Pさんを連れて居間から出た。居間のふすまを閉める。俺たちは状況を見守ることにした。沈黙を破ったのはアブさんだった。
「...はすお、ごめん。俺、自分のことしか考えてなかった。別にはすおが友達と遊んでても悪いことじゃないのに、P-Pを傷つけてまで、俺のところに縛りつけようとしてた...。ほんと、バカみたい...だよね...愛してる人悲しませようとするとか、恋人の資格ないや...」
「...違う...違いますよ!本当にバカですよあんた!何でアブさんが全面的に悪いみたいになっているんですか!」
つわはすさんが声を荒らげる。
「はすお...?」
「それを言ったら、俺だって...俺だって恋人失格ですよ!だって、俺にはアブさんがいるのに...俺のことを好きだって言ってくれる人がいるのに、自分勝手にしてて、好きな人を不安にさせたんですよ...!俺が、もっとアブさんに、ちゃんと会って、前みたく、ドライブとか付き合ったり、ゲームしたり、手繋いだり、してたら、こうは、ならな、かったのに...ひっく、うう...、ごめんなさい、ごめん、なさい...」
つわはすさんは、泣いていた。涙をパーカーの袖で拭いながらしきりに謝罪していた。それを見たアブさんはつわはすさんを優しく抱きしめた。
「...謝らないで、はすお」
そういうアブさんも目から涙がこぼれていた。
「俺、はすおにそう思ってくれて、うれしいよ。はすお、これからも、俺のこと好きでいてくれる?」
「...もとから、好き、ですよ...アブさんも、ぐすっ俺のこと、好きでいて、ください...」
「...うん、もちろん」
アブさんはつわはすさんにキスをした。だが、
「うええええええええい!!お熱いですねぇええええ!ヒューヒュー!!」
「お幸せに!ヒューヒュー!!」(´・ワ・`)
と赤ハッピとおしぼり顔の野郎どもが空気を読まずに入場。
「ちょっいつから聞いてたの!?」
アブさんがぎょっとする。
「いつからって『はすお、ごめん』のとこから」
(´・ワ・`)
「最初からじゃねーか!てか顔うぜえ!!」
アブさんがつっこむと同時に赤ハッピとおしぼり顔に肩パンした。
「オラァ!!」
「あ痛ーー!!」
「アーーースッ!!」
まあこうしてこの件は解決しました。今度ダブルデートにでも誘おうかな。
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出てますね。バカの浅知恵が。あ、タイトルはアブさんが少しの気の迷いで行動を起こしたってことです。なんも拾ってないや。
セピア「あ、ちなみに俺たちも付き合っています」
コジマ「えへへ~」
アブ・つわ・ぴぴ「マジで!?」
Σ(°□°;(°□°;(°□°; )
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