アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
第1章 4
-
「ね、トア?シャワー入っていい?」
「酔ってんのに入れんのかよ」
「余裕だよーんふふ、入るねぇ?」
フラフラの足取りでバスルームに向かうツバキの背中を見て心配になるが
無事に行ったのを確認して一息着く
ベストを脱いでネクタイを取る
キッチンから一通りの道具を取ってきて、適当に一杯、酒を作ってく
グラスに注がれるオレンジの液体
其れを一口飲む
そして、その味に溺れて
「……。…」
其れを何回か繰り返していけばグラスは空になっていく
広めのリビングの一人じゃ十分すぎるソファーにもたれかかれば、疲れが溢れて
はぁっと、溜息を溢す
ツバキは、言い訳を付けて俺の部屋に住み着いてる
目が見えないだの一人は嫌だの
それでも俺も、心配なのは確かだから
仕方なく
〈ガシャンッ!〉
「…!…ツバキ?」
「…」
「…おい、何……」
「……んぅ…」
風呂場から大きな音がして駆け付ければ
倒れて、小さく寝息を立てるツバキ
途中で寝たんだろう、シャワーが出たままになってる
幸せそうな横顔に
優しい溜息が溢れた
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
5 / 181