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第1章 6
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「……ん、…くぁ…ぁっ」
カーテンの向こうが白い
もう朝になったみたいだ
相変わらずお隣さんは何処にもいない
大方仕入れだの何だの忙しいんだろう
とか言って俺は
今日も1日をどう過ごすか悩む
大抵カラオケ行って、ゲーセン行って、何処かの誰かとホテル行って
疲れてヘトヘトになったらトアの店に戻って一杯飲んで
でもなんか今日は只管に歌いたい
喉が枯れて、潰れるまで
トアが選んで置いといてくれた服に手を通す
朝ごはんにこれもトアが作ってくれたサンドイッチ
「…くぁ……っ。さてと…」
玄関に置いてあるサングラス
かけてもかけなくても同じだけど
今日は気分じゃないな
口笛を吹きながら、ドアを開ける
目の前に広がるのは、モノクロの世界
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