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第1章 11
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「……はぁ」
あの後如何しても気分に乗れなくて
相手の方にメーワクかけちゃったかな
もう秋の終わり
夜は普通に寒い
その中、トアの家の前の扉にしゃがみ込む
インターホン押しても扉を叩いても開けてくれなくて
全く寒いっていうのに
「はぁ……。トアー?開けてよー」
〈シーン…〉
「……ちえっ、本当酷いんだから」
買ってきた暖かいミルクティーを飲む
時々吹く風に、身を震わせ
着てきたダッフルコートを前までしっかり留める
さて
どうしよう
なんて謝れば、許してくれるかな
息する度、白い雲が口から出て行く
横目で大通りを見れば、まだ明るい
その内消えるだろうけど
「…トアー、寒いよ!死んじゃう!」
〈…〉
「ねぇ、怒んないでよー。俺何したっていうのさ」
〈…〉
「ほら!トアの好きなチョコ買ってきたよ!だから開けて!一緒に食べよ!」
〈……〉
何か今日機嫌悪いな
やっぱり昨日のまずかったかな…?
頭をフル回転させて悩む、寒い夜の日
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