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第3章 7
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「……うんうん、一年ってそんな感じだったなぁ…」
俺がね、無理に気に入られたくてトアの行くとこに付いて回ってたっけ
そのすぐ後に目のこと言われたけどね
ゴロゴロと、部屋を転がる
良い思い出が、目の前に浮かんでは消えて行く
その後ろに付くのは嫌な思い出ばかり
見放した親が嫌で嫌で
少しでも離れたくて一人暮らししてた
一切連絡取らずに
でも俺居なくたって
兄弟とも思ってない人だっていたし
お金だって、この頃は無駄に自分がカッコいいからとか、顔立ち良いからって、無駄に高く要求してたしね
今思えば
何してたんだろ
ページを捲る
懐かしい写真が、綺麗に収められてる
二年の頃の修学旅行とか
あ、そっか、この頃ユッキーと意気投合したんだっけ、いや、バレたのか
あ、この写真
「懐かしい!夜こっそりトアとユッキーと抜け出して徘徊した時だ!うわぁ!何してるんだこれ!」
なんかつまんないからって俺が駄々こねて二人に付いて来てもらったんだよね
で、先生にバレて
そしたら謎のスクープ写真みたいに取られて
わぁ、何で採用されたんだろこの写真!
「…懐かしいなぁ……。…あ、三年」
三年の頃のクラス写真
ユッキーとトアに挟まれて喜ぶ俺
この頃にはもうトアとは仲良かったなぁ
家に遊びに行ったりして
で、ユッキーは受験で頑張ってたっけ
トアも、ずっと言ってたしね、バーテンダーやりたいんだーって
「………一番、寂しかった時期だっけ」
俺があんなことしちゃったりとか
で、知らないうちに卒業して
その……少し後?何時だったっけ、トアがお店始めたんだって
それで遊びに来て、服のこととか言われて
手伝う代わりに住んで良いって言われて
「…うん、やっぱ、……こーゆーの好きじゃ無いなぁ…俺……」
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