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第3章 8
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「ねーえー、トアー?」
「………何だよ」
「あのね、ユッキーが勉強ばっかでかまってくれないの」
「…忙しいんだからやめておけ」
「トアは?かまってくれる?」
「今の時期忙しくねぇのはお前くらいだよ」
やっぱり言われた
三年だから皆受験って
俺は何の目的もないから
もう何もすることないし
相変わらず机にノートを広げて、何か書き進めてるトア
文字ばっかり
何が楽しいかもさっぱりで、そこから離れる
「(皆して、何でそんな必死なのさ)」
元から諦めてるお前に言われたくないって、どこからか聞こえて来そう
仕方なく荷物をまとめて教室を出る
三年の夏は皆こんな感じ
知ってたけど
にしても、また俺の髪薄くなった?
いや、そんな事ないか
まぁいいや
その辺の奴捕まえて、遊んでもらお
口笛を吹いて外に出れば
夕日のオレンジが、なんて、思った?
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